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巨人の”新4番”中田翔33歳は何が変わったのか?「 追い込まれても正直、狙っていたけど今は…」「4番はカズマ(岡本和真)の打順」
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph bySANKEI SHIMBUN
posted2022/09/10 06:00
9月8日のDeNA戦で逆転3ランを放ち、巨人ナインに迎えられる中田翔
日本ハムでの暴力事件による謹慎と、その結果としての巨人への移籍という激動。リーグも変わり、相手投手の情報もほとんどない中で、結果を残さなければならないという重圧との戦いもあった。そんな環境の変化もあり、長い低迷があった。それでもファーム落ちして、打撃を変えて、自分で道を切り開いてきた。
それが、いまの中田なのである。
中田翔「4番はカズマの打順」
ペナントレースも終盤となり、残り試合も既に20を切っている。その中で優勝という目標はほぼ失った巨人だが、それでも激烈なAクラス争いはおそらくシーズンの最後まで続くはずだ。そこを勝ち抜けばポストシーズンの戦いへとつながる。
岡本が終盤の戦いの中、自分の力でトンネルを這い出せるのか。「4番はカズマの打順」と中田は言っているし、チームコンセプトとしてはまさにその通りである。巨人がポストシーズンへと進出できるかどうかも、岡本の復調が1つのカギになるのだろう。
背番号25が悠然とポール側のファウルを見送ることができるようになれるかどうか。そこが巨人のポストシーズンへの道の分岐点でもある。
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