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岡田武史「批判する人は成長しない」「(カズ落選に)逃げ隠れする気はない」“解任論のバッシング→W杯16強”勝負師の率直発言 

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posted2022/03/29 11:04

岡田武史「批判する人は成長しない」「(カズ落選に)逃げ隠れする気はない」“解任論のバッシング→W杯16強”勝負師の率直発言<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

南アフリカW杯予選の日本代表を率いた頃の岡田武史。2度W杯へと導いた指揮官は、彼しかいない

カズ落選に「逃げ隠れする気はない」と語った真意

<名言4>
最善かどうかわからないけど、日本代表を考えての決断であったことには自信がある。逃げ隠れする気もない。
(岡田武史/Number654・655・656号 2006年6月1日発売)

◇解説◇
 監督・岡田武史の決断。最も象徴的な出来事は、フランスW杯に臨む22人のメンバー発表の瞬間だろう。焦点は、18歳ながら日本の将来を担うと見られた小野伸二が入るのか、そして絶対エースとして君臨し続けたカズ、三浦知良が悲願のW杯出場を果たせるのかだった。

 その結末は誰もが知る通り。岡田は小野を抜擢すると同時に、市川大祐、北沢豪、そしてカズをメンバーから外したのだった。

 2017年のインタビューでも「カズを切る時、やっぱり辛かったですよ」と当時を振り返りつつ、自らの決断を再びこのように語った。

「でも、その決断に私の中でやましいところは何もなかった。私だって、みんなにいい人だと言われたり、好かれたいです。でも、私は22人しかワールドカップに連れていけないし、11人しかピッチに出せないんです」

 指揮官として下さなければならない非情の決断。レギュラーとベンチ、そしてメンバー外。各選手にとっては様々な心境が入り混じるのは間違いない。それでも、岡田は“もう1つの出来事”をハッキリと覚えているのだとも語っている。

「何年かして、国立競技場でカズから挨拶に来てくれた時、いまでも覚えているけど、本当に嬉しかったですね。やはりあの時のことは気になっていましたから」

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