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「クボ潰しにロドリゴが戻ってこない?」 “レアルでのライバル”に削られた久保建英… 手痛い敗戦の内実〈撮影者の視点〉
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2022/03/19 11:00
久保建英に対してロドリゴが“攻撃”したとも報じられているが、試合全体を通じてみるとルーカス・バスケスとのマッチアップが目立った
なんとか同点に追いつきたいマジョルカでしたが77分、PKを献上し、これをベンゼマが落ち着いてゴール。点差を広げられてしまいました。直後、マジョルカは久保とダニに代え、イ・ガンインとアマスを投入。
ムリキの頭に合わせなんとかゴールを目指したものの、82分、ベンゼマに追加点を奪われ0-3で終了。マジョルカは5連敗となってしまいました。
次節は12位エスパニョールのホームで勝利を目指します。クラシコが待つマドリーは、2得点1アシストのベンゼマとメンディが負傷、週中にELを戦うバルサをホームで迎え撃ちます。
“久保への警戒”が明確だったからこそ
試合を通して久保は激しいマークを受け、自身へのファウルで2枚のカードをマドリーに与えています。ある程度マドリー陣営からは久保への警戒が指示されていたはずです。
その中で、不慣れな左サイド起用にも関わらず、最低限のタスクをこなしながら、マジョルカの攻撃の起点にもなりましたが、ミスも目立ち、久保に渡していれば安心という存在になりきれなかったのも事実です。
すでに久保は、チームの中で平均以上のプレーを望まれているのではなく、チームに勝利をもたらす存在になることが求められています。
そのために万全のサポートを与えられているのかということに疑問はありますが、この与えられた状況で結果を求めているのは、何より久保自身です。次節に期待です。