試合を通して久保は相手右サイドバックに入ったバスケスとの競り合いが多く撮影できました。何度となくファウルで倒されるシーンがあり、カードが出されるまではいきませんでしたが、後半に入った直後、52分のプレーでカードが出されました。その際には、「やっとか」とでもいうように、審判の前であえて寝そべるようなシーンがありました。

　またバレンシア戦での審判への抗議で、2試合のベンチ入りを禁止されていたルイス・ガルシア監督もピッチサイドで指示を飛ばします。

　しかし、この直後、ボランチのババが自陣でボールを奪われてしまい、最終的にビニシウスにゴールを奪われました。なんとか勝ち点獲得もあるのではないかというような雰囲気の中でしたが、ミスを見逃してはくれませんでした。

撮影して気になった“ロドリゴの写り込みのなさ”

　この日は、久保が左に入ったことで、左サイドで何度か直接ゴールを狙える位置からのFKがありましたが、利き足の関係から久保が蹴ることはありませんでした。

　また撮影していて気になったのは、久保を撮影している中で、相手右ウイングのロドリゴが写真に写り込むシーンがほぼなかったことです。

　久保が守備の際には自陣深くまで戻っているのに対して、マジョルカの左サイド攻撃は急造コンビ。それもあってかほとんどをサイドバックのバスケスとボランチに対処されてしまい、ロドリゴに自陣まで戻らせるような圧をかけるには至りませんでした。チーム力の差、久保の左サイド起用の是非などを感じるシーンでした。

　後半の60分、マドリーはバルベルデに代えてモドリッチを投入。ロドリゴの負傷でゲームが止まった際には、久保がモドリッチに何か話しかけるようなシーンが撮影できました。

　久保が自陣中央でボールを受け、そのモドリッチやクロースを振り切り30mほどドリブルで駆け上がると歓声が上がりました。後半も、決定的なシーンを作り出すまでには至らずも、マジョルカの中では存在感を発揮する久保に対し、すでに1枚カードを受けているバスケスは交代に追いやられました。

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