“元U-14日本代表”甲斐翔大18歳がブラジルでプロに！ 「1年で体重が6kg増えました」“日本式練習との違い”とは？

　かつてサンパウロ、リヨン、バルセロナ、ブラジル代表で活躍し、欧州や世界の頂点に立ったエジミウソンと日本のコンサルディング会社がサンパウロ郊外に設立した選手育成専門クラブ、FCスカ・ブラジルには、日本人のプロ選手がいる。

　甲斐翔大（しょうま）、18歳。ポジションはトップ下で、昨年はU-20で背番号10を付けた。身長166cm、体重62kgと小柄だ。

ブラジルで奮闘する甲斐（※写真をクリック、スワイプすると現地での甲斐らの奮闘ぶり、エジミウソンが運営する育成クラブの豪華な設備をご覧になれます） ©FC SKA BRAZIL

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　父親は、日本のフットサルの草分けの1人で、カスカヴェウ、ペスカドーラ町田などで44歳までプレーした甲斐修侍。2歳年上の兄・稜人は、修侍が代表を務めるペスカドーラ町田に所属し、フットサル日本代表に招集されている。

　2年前に入団し、2021年4月にプロ契約を結んだ。エジミウソンも「テクニックがあり、判断が的確で速い。将来、とても有望な選手」と評価し、今年は飛び級でU-23でプレーする。

　そんな彼に、スカ・ブラジルで話を聞いた。

U-14選抜に選ばれた甲斐が選んだ“海外の道”

――ボールを蹴り始めたのは？

「3歳のとき、フットサルを始めました。幼稚園の頃から、家の前の道路で兄、兄の友人2人と一緒にボールを蹴り、よく1対1をやっていた。小さい頃の2歳の差は大きく、負けることが多くて悔しい思いをしたけれど、今思うと、それがとても良い練習になったと思います」

インタビューに答える甲斐　©Hiroaki Sawada

――その後は？

「6歳で少年団に入ってフットボールを始め、9歳で川崎フロンターレのアカデミーに入りました。競争率500倍の難関でした。フロンターレには15歳まで在籍し、14歳のときにU-14日本選抜に選ばれて中国遠征に参加しました。フロンターレのジュニアユースへ上がることもできたと思いますが、14歳のとき、バルセロナにある選手育成専門クラブ『マルセ』のU-15の入団テストを受けたら特待生になれたので、入団しました。世界各国から300人が受験して、特待生は5人でした」

フロンターレのアカデミーとの違いとは？

――それはすごいですね。マルセではどんな練習をしたのですか？　フロンターレのアカデミーとの違いは？

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