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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「(黒田)朝日さんの穴を埋めるのは難しい」“箱根駅伝の皇帝”青学大が関東インカレまさかの苦戦? それでも“新戦力”選手に感じた「王者の強さ」
posted2026/06/09 06:00
年始の箱根駅伝では黒田朝日(右)の激走もあって3連覇を達成した青学大。一方で春の関東インカレでは苦戦が目立った
text by

酒井俊作Shunsaku Sakai
photograph by
Nanae Suzuki
風薫る5月。青山学院大の選手たちは新緑が映える新潟・妙高高原にいた。ゴールデンウイークに浮きたつ世間の喧騒から離れ、じっくりと走りこむ日々であった。
関東インカレの5000mで6位入賞した小河原陽琉はその様子を明かす。
「例年、自分たちはやっていなくて、初めてのゴールデンウイーク合宿でした」
合宿では「1日50km以上」走ることも
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この時期に集中的に走りこむのは初めてだという。もちろん、練習量は普段よりも増える。それでも、小河原はこともなげに「1日で多くて50km以上でした」と話すものだから驚きだ。というのも、トラックシーズンであるこの時期は、スタミナ強化よりもスピードを養うことに主眼を置き、早稲田大や中央大などのように競技会に積極的に参加するのが通例である。
だが、青山学院大は一線を画してレースに参加しなかった。しかも、朝と夕方に分けるとはいえ、1日50kmも走りこむのは異例ともいえる。それでもかれらは黙々と距離を踏んだ。疲労が蓄積すれば、体はリュックを背負って走るようにキレも失われる。なるほど、関東インカレの長距離2種目で青学大勢に元気がないように映った一因だろう。
関東インカレの初日は小雨だった。午後6時を回ってからはじまった2部1万mではスタート直後から最強の3年生世代のひとり、安島莉玖(大垣日大高)が果敢に飛びだした。日本人ランナーが自重するなか、縦長の集団の先頭3番手を走り、積極的に攻めた。
2000mを過ぎると、昨年の関東インカレで4位の実績を持つ安島はついていけず、やがて失速していったなか、終始、堅実な走りをみせていたのが平松享祐と佐藤愛斗である。
箱根を走ったふたりは駒澤大の桑田駿介(倉敷高)や創価大の小池莉希ら実力者には先行されたが、苦しみながらもペースを落とさない。平松は自己ベストよりも約15秒遅い28分39秒99で13位、佐藤は29分00秒21で17位。ともに入賞には届かなかったが、現状のなかで最善を尽くした。
取材エリアにやってきた平松は早口で、それでいてきっぱりと言った。
「ほかの大学がどういう練習をしているのかわからないですが、ウチはウチのスタイルでしっかりと、箱根が終わったあとも距離を踏んで、ゴールデンウイーク合宿も(1日に)25km走を2回とかやったりして、かなり足づくりを大切にしてきました」

