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「人から(自転車を)盗むのをやめられなかった」40歳になった悪童イブラヒモビッチが深く語った“人生のあり方” 

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posted2021/12/11 17:00

「人から(自転車を)盗むのをやめられなかった」40歳になった悪童イブラヒモビッチが深く語った“人生のあり方”<Number Web> photograph by L’Équipe

4リーグで優勝経験を持ち、得点王5度のイブラヒモビッチ。いまだ衰えない40歳とは思えぬ肉体を披露した

「その通りだ。もちろん獲れるほど素晴らしいことはない。だが獲得できなかったからといって、僕の選手としての価値が下がるわけでもない。人はこう言うかも知れない。『ズラタン、君はワールドカップに優勝しなかった。だから素晴らしい選手とはいえない』と。OK……。フランス人であればスウェーデン人よりもワールドカップに容易に優勝できる。単純なことだ。それからCLに話を戻せば、思いが強ければ強いほど獲得したときの満足感も大きい。違うかい?

 僕にはまだ目標がある。CLに優勝したい。クラブで僕はCL以外のすべてのタイトルを獲得した。ただ、だからといって不満はない。僕は他の多くの選手よりもよくやった。幸福を感じている」

バロンドールを獲れなかった理由

――あなたはバロンドールも獲得していません。バロンドールがあなたに欠けているのか、それともバロンドールの歴代受賞者のリストからあなたが欠けているのでしょうか?

「僕が思うには、歴代受賞者リストのなかに僕が欠けている」

――あなたの最高成績は2013年の第4位でした。獲得できなかったのは何かが変だったと思っていますか?

「言いたいのは……、誰もが世界最高の栄誉といわれるトロフィーを獲得したがっている。そして心の奥底で僕は自分が世界一だと思っている。もちろん獲得できればこれ以上の幸せはないが、すべては投票者が決めることだ。あなた方や投票権を持つ記者たちだ。どうして僕が選ばれなかったか、あなた方が一番よく知っているだろう(笑)」

――FF誌の編集部だけではありません。世界中のジャーナリストが投票しています。

「ああ、そうだった……」

――リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドがトロフィーを長く独占しましたが、あなたは彼らと比べて何が欠けていたのでしょうか?

「生来の資質については、僕は彼らに少しも劣ってはいない。だが獲得したトロフィーに関しては、あなたのいうとおりだ。僕はCLに勝ってはいない……。

 だが、あなた方はいったいどう考えているのか……。僕には何のこだわりもない。何故ならコレクティブにいい仕事をしたら、個の部分でも高く評価されるからだ。コレクティブなパフォーマンスが凡庸であるとき、個で高い評価を得ることはあり得ない」

【次ページ】 自分自身であれ。それが完璧なのだから

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