「自分がこれまで成し遂げてきたことに誇りを感じる。僕は誰もがそこから抜け出すのは不可能、そんなところの出身だからと言われる場所の出身だ。人々は僕のことをこう言った。『ああ、あいつはそれほどいい奴じゃない』とか『あいつのここが駄目だ』とか。でも39歳になる今も、僕は自分の脚でしっかりと立っている。そのことに誇りを感じる」

――もっとよくできたという思いはありますか？

「誰でもそう思っているだろう。メンタリティの問題だ」

――あなたでもそうですか？

「誰だってもっとよくしたい。僕も頭の中では自分の最大限を発揮しようと試みるし、実際にそうもしている。さらにそれ以上のことができるのか。可能という人もいるだろう。そこは議論の分かれるところだ」

批判を糧にしてなし得た進化

――今もメディアやサポーターから注目を浴び、さまざまな批判を受けるのは気疲れしませんか？

「それもまた仕事の一部だ。望んで批判されたくはないけど、僕と同じぐらい優れた選手ならそうしたことは当然のように起こる。しっかりと受け止めるべきことだ」

16年6月に4シーズンを過ごしたPSGを退団した際、「僕は王としてここにやって来て、伝説となって去る」の言葉を残した

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――《小さな試合でのみ偉大な選手だ》という批判にはどう答えますか？

「誰もが自分の意見を持っている。そして自分の思うことを言う権利がある」

――若いころだったらうんざりしましたか？

「いや、そうした批判は火に油を注ぐようなものだ。逆にモチベーションを高めて、さらにいいプレーをするようになる。そんな風に僕は進化してきた。決して満足することがないように、批判を糧にしてきたんだ。批判は僕の心に灯をともし、エネルギーを生み出した」

――それでは後悔はありますか？

「それもないね。生きていくなかで起こるすべてのことは、起こるべくして起こったといえるからだ」

――CLを一度も獲得できなかったこともですか？

「そうだ。獲得していたら、僕が最も優れた選手になっていたと思うか？」

――そういうわけではないでしょう。ブラジル人のロナウドも獲得できませんでしたから……。

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