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「OAはなぜ吉田麻也・遠藤航・酒井宏樹なの?」「三笘薫は生き残れる?」日本代表メンバーで気になる“3つの論点”
text by
中西哲生+戸塚啓Tetsuo Nakanishi + Kei Totsuka
photograph byGetty Images
posted2021/05/21 11:03
東京五輪メンバーの確定まで残された時間はあとわずか。三笘薫は生き残れるのか?
谷口は森保監督指揮下で初招集となります。とはいえ、川崎フロンターレでは高いレベルのプレーを安定して見せてきました。
昌子は18年ロシアW杯のレギュラーで、およそ2年ぶりの復帰となります。ロシアW杯後はケガに悩まされてきた印象ですが、今シーズンはガンバ大阪で全試合にフル出場していて、日本代表で競争できるレベルを取り戻している。
植田も昌子と同じロシアW杯のメンバーで、森保監督のもとではコパ・アメリカやW杯2次予選に出場してきました。昨年10月のコートジボワール戦では、1対0の勝利につながる決勝点をあげています。
中谷は3月のモンゴル戦で、国際Aマッチにデビューしました。所属する名古屋の好調を支えていることが、今回も評価されたのでしょう。
中3日で4試合を消化していきますから、4人全員が出場機会を得るでしょう。現時点の序列は植田が最上位と想像しますが、それぞれにセールスポイントがある。最年長の谷口が29歳ですから、年齢的にも来年のカタールW杯を狙える選手たちです。センターバックの3番手、4番手を巡る競争に注目です。
個人的には左に昌子、右に谷口のコンビが見てみたい。昌子はG大阪で4バックの左センターバックでプレーしていて、左足でのプレーに窮屈さを感じさせない。右足のパスコースをカットされても、左足に持ち直すことができる。
谷口は精神的にも充実していて、非常にいい時期を過ごしている。彼が右センターバックで右サイドバックが山根視来なら、川崎Fで培っているコンビネーションをそのまま生かすことができます。1月まで川崎Fに在籍した守田英正が右ボランチなら、彼らを含めた3人のスムーズな連携も期待できるでしょう。
その3)三笘薫が生き残れるのか?
アタッカーに着目すると、U-24日本代表に触れるべき選手がいます。三笘薫です。
J1屈指のドリブラーと言っていい彼ですが、3月のアルゼンチン戦では分かりやすい結果を残せなかった。日本人選手と対峙することが多いJリーグと、すでにヨーロッパでプレーする選手もいたアルゼンチンとの間合いの違いなどに、苦しんだという印象でした。