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サラーがS・ラモスに“削られた”以来のCLレアル戦… 悩めるリバプールは“イスタンブールへの奇跡”を起こせるか

posted2021/04/03 17:01

 
サラーがS・ラモスに“削られた”以来のCLレアル戦… 悩めるリバプールは“イスタンブールへの奇跡”を起こせるか<Number Web> photograph by Getty Images

クロップとリバプールがこのまま“冷めた状態”で終わるわけがないはず

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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 悩めるリバプールが救われるには、“イスタンブールの奇跡”を再現するしかないのかもしれない。

 代表戦ウィークが始まる前のプレミアリーグのウォルバーハンプトン・ワンダラーズ戦で、3試合ぶりの勝利(1-0)を収めながら、レッズのユルゲン・クロップ監督はドイツの『ビルト』紙にこう語った。

クロップが母国紙に漏らした“本音”とは

「私は楽観を好むが、今季のリーグ戦で(来季の)チャンピオンズリーグ出場権を獲得するのは、ほぼ不可能だ。トッテナムではギャレス・ベイルが復調し始め、チームも上昇機運にある。加えて、(マンチェスター・)シティと(マンチェスター・)ユナイテッドは、遥か彼方にいるし、チェルシーも好調を維持している。こうしたリーグの状況をふまえると、(4位に入って、来季の)CL出場権を手にするのは困難だと、我々は理解している」

 イングランドの報道陣の前ではつとめて強気を保ってきたドイツ人指揮官も──時に苛立ちを隠せていないが──母国のメディアには本音を漏らした、ということなのか。

 でも本当にそうなってしまえば、CLからの莫大な収益が見込めなくなり、すでに疫病の影響を大きく受けているクラブの経営にさらなる打撃を与える。クロップ監督を完全に信頼してきたアメリカ人オーナーたちも、考えをあらためないとは限らない。

 そうした事態を避けるためにも、CLには出続ける必要がある。もし監督が、国内からのルートが閉ざされかけていると考えるなら、欧州王者になるほかない(優勝チームは国内リーグの成績にかかわらず、来季の出場権を得る)。

 そして今季は文字通り、奇跡的な符号がある。16年前にスティーブン・ジェラードたちが真っ赤なミラクルを起こした会場、トルコはイスタンブールのアタトゥルク・オリンピック・スタジアムがファイナルの開催地なのだ。

【次ページ】 あれほど強かった赤い常勝マシンが……

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