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サラーがS・ラモスに“削られた”以来のCLレアル戦… 悩めるリバプールは“イスタンブールへの奇跡”を起こせるか 

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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photograph byGetty Images

posted2021/04/03 17:01

サラーがS・ラモスに“削られた”以来のCLレアル戦… 悩めるリバプールは“イスタンブールへの奇跡”を起こせるか<Number Web> photograph by Getty Images

クロップとリバプールがこのまま“冷めた状態”で終わるわけがないはず

ベイルもロナウドもいないし、ラモスも万全ではなさそう

 両チームとも当時から根幹は変わっていないが、マドリーにはもうベイルとクリスティアーノ・ロナウドがいない。また主将のラモスは、膝の負傷が完全には癒えてなさそうだ。

 一方、「特別なモチベーションを持って」臨むとスペインの『マルカ』紙に語ったサラーは、エジプト代表として戦ったコモロとのアフリカ・ネーションズカップ予選で2得点を決めている。好調を維持する1年目のポルトガル代表ディオゴ・ジョタにいたっては、セルビア戦で2ゴール、ルクセンブルク戦で1ゴールを奪取。ひざを負傷していたロベルト・フィルミーノも復帰できそうだが、先発は引き続きこちらだろう。

 そして1月にローンで加入したCBオザン・カバクも少しずつ安定感が増しており、中断期間にはトルコ代表としてオランダ戦の勝利に貢献している。

“イスタンブールへの奇跡”を果たせるのか

 欧州制覇13回の白い巨人が立ちはだかる難関を越え、その次も突破できれば、約束の地イスタンブールへ駒を進めることになる。ただし16年前の大逆転劇は、ファンがいたからこそ成し遂げられたものだ。彼らのサポートがない今季、そこにたどり着くだけでも、至極困難に思える。

 イスタンブールの奇跡、ならぬ、イスタンブールへの奇跡──。クロップ監督とボーイズたちは、狂いに狂ったチューニングを正し、またヘビーメタルのギグを演れるようになるだろうか。大黒柱とサポーターを欠く閑散とした舞台で、本当にそんなことができたなら、クロップはまたひとつ、男をあげそうだ。

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