フランス・フットボール通信BACK NUMBER
「メッシがパリに来るのは実現可能」レオナルドSDが自信たっぷりに描くPSG最強化構想
text by
パスカル・フェレPascal Ferre
photograph byL’Équipe
posted2021/03/14 17:03
就任2戦目で初勝利を挙げたポチェッティーノ監督。PSGは現役時代3シーズンプレーした古巣にあたる
――つまりネイマール−ムバッペは契約更新する確信があるということですか?
レオナルド そこはどうなるかわからないが心配もしていない。僕は日々、人生が僕に与えてくれるものに感謝しているけど、プレッシャーは何もない。疎遠になった時期もあったが、PSGとの関係は25年続いている。僕はこのクラブを熟知しているし、心から愛している。だから刺激的な挑戦を前にして震えてはいない。
クラブの大きなチャレンジのひとつに、進歩が目覚ましい女子チームがある。たしかにまだリヨンほどの経済力はないが、競争力は互角に近づきつつある。今季のリーグ戦ではいまだ負けなしで、ずっと首位をキープしている(3月13日時点)。彼女たちはクラブの誇りだし、これからもっと期待できる。
――今後クラブが経済的な危機に陥り、ネイマールかムバッペのどちらかを手放さねばならない状況に陥ることはあるでしょうか?
レオナルド もちろん厳しい状況にあるのは間違いない。だがPSGがふたりを保持し続けられなくなったとき、世界のどのクラブが彼らのどちらかを買うことができるのか? そんなクラブはどこにもないと僕は思うが。
メッシのPSG入りの可能性
――ネイマール−ムバッペに関する最後の質問ですが、ネイマールが強く要望する「友人」メッシの加入はあり得ますか?
レオナルド 次のチームの概要を構想する作業をはじめたとき、そこに選手たちの要望を加味したら競争力の高いチームよりもお友達チームになってしまう危険がある。僕たちが望むのはチームのパフォーマンスを引き上げることだけだ。
――ならばネイマール−ムバッペ−メッシのトリオは可能なのですか?
レオナルド メッシのような偉大な選手は、常にPSGの獲得リストに名前がある。だが今は、それについて語る時期でも夢を見る時期でもない。
僕が知る限りピッチ上で理想的な調和を見せたのは、5人の攻撃的な選手が見事なハーモニーを醸し出し、見るものを魅了した70年のブラジル代表だった(微笑)。他にはレアルの銀河系軍団(2000年代初頭)もあったが、陣容の豪華さとは裏腹に、彼らはひとつもビッグタイトルを獲得せずに消滅した。