フランス・フットボール通信BACK NUMBER
「メッシがパリに来るのは実現可能」レオナルドSDが自信たっぷりに描くPSG最強化構想
text by
パスカル・フェレPascal Ferre
photograph byL’Équipe
posted2021/03/14 17:03
就任2戦目で初勝利を挙げたポチェッティーノ監督。PSGは現役時代3シーズンプレーした古巣にあたる
メッシがパリに来るかどうか僕にはわからないが、実現可能であるのは間違いない。僕らは書類作成のためのテーブルの椅子に座っていて……、いや、そうではない。まだ座ってはいないが、条件さえ整えば……僕らのための椅子は用意されている(微笑)。(シーズン終了までの)4カ月は、サッカーでは永遠ともいえる時間だ。次のメルカートがどうなっていくのか、僕には具体的なイメージがまだ浮かばない。
――最近獲得したのはモイス・キーンやダニーロ・ペレイラ、アレッサンドロ・フロレンツィ、ラフィーニャといった選手たちでした。彼らの獲得でPSGは、ヨーロッパチャンピオンとの間にある壁を乗り越えることができますか?
レオナルド 彼らの使命はそこにはない。まず適応の時間を与えるべきだが、個人的に僕は彼らとの関係にはとても満足している。
――メルカートですが、これからの数週間(2月1日締め切り)で何をしますか。ポール・ポグバやデル・アリの獲得は視野に入れているのでしょうか?
レオナルド 獲得可能な選手については冷静に判断したい。すでに28人がトップチームにいる状況では、どんな選手が必要かを的確に判断する必要がある。もちろん周囲の意見も聞く。この危機的な状況のなかで、それは刺激的な仕事だ。逆に選手の売却に関しては、僕はとても不得手といわれている。ただいずれにせよ、動きはこれまでに比べずっと少ないだろう。
ヨーロッパ最強クラブへの道筋
――5カ月前の2020年8月23日、PSGはCL決勝に到達しました。これがまぐれではなく新しいサイクルの始まりであることを証明するには何をすればいいのでしょうか?
レオナルド コロナ禍の陰に隠れるつもりはないが、状況はとても奇妙だ。誰にとってもそれは同じで、だからこそクラブを引き締めて安定を保ち続ける必要がある。リーグを支配するのも難しくなっている。他国でもそれは同じで、多くのビッグクラブが複雑な状況に陥っているのは単なる偶然ではない。この状況で、去年よりもさらに強くなるのは簡単ではない。ただひとつ言えるのは、僕自身は昨シーズンより弱くなったとは感じていないことだ。
――カバーニやチアゴ・シウバ、ムニエがクラブを離れてもですか?