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原監督が今季巨人の疑問に答える…二塁手は? 梶谷隆幸の打順は? 新外国人選手や“身長2mルーキー”の評価は?
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byJIJI PRESS
posted2021/02/27 11:05
話題の“2mルーキー”秋広優人(左)を指導する原辰徳監督
「我々の想像を超えるくらいにすごい選手かもしれません」
「まず彼は二軍からスタートして、宮崎で結果を残して沖縄の一軍キャンプに選ばれた。二軍に行かせることは、育成法としては簡単なことかもしれませんが、我々の想像を超えるくらいにすごい選手かもしれません。少なくともそういう期待感を抱かせるものを見せた。いずれにしてもドキドキさせてくれる選手であることは間違いないですね」
――今後は?
「どこまで経験のない彼が才能だけでプロのレベルに通用するのか。私自身も興味津々です。私も測れない素晴らしい可能性を持っている。いまはその程度の言い方にしておきましょう!」
――最後に昨年から続くコロナ禍の中でプロ野球は3月末には開幕を迎えます。改めてコロナとの戦い、プロ野球の果たすべき役割とはなんだと思いますか?
「まずキャンプの前くらいに緊急事態宣言が発令されるだろうという話がちらほら出ていた時期。私自身は宣言の当初の期間が2月7日までだったから、それくらいからキャンプが始まるのかなというくらいに思っていました、僕の個人的なものとしてね。でもNPBも含めて予定通り行くと。よーし分かったと。それくらいの覚悟で我々もいくと。その代わり去年は開幕が2カ月遅れましたが、少々の波風の中でもそういう風なことになることだけは避けたいと思った。またそういうつもりでNPBもやっているんだろうと思った。現在はそういう形になってると思いますね」
開幕は「ファンの人たちとともにスタートしたい」
――コロナ禍の中でプロ野球の使命とは?
「キャンプではこの状況下でも受け入れてくれた宮崎、沖縄のキャンプ地の皆さんに迷惑、負担をかけないこと。そのためにジャイアンツは沖縄にPCR検査センターを設立したりもしました。確かに我々は外出もしないし、色々な制約の中で動いている。感染するわけはないという思いの中でも、感染するかもしれないという思いを持って、最善を尽くすことを改めて思いますね。それともう1つ言うならば、開幕に対してはファンの人たちとともにスタートしたい。オープン戦はともかく、去年のような無観客での開幕というのはしたくない。去年より一歩も二歩も前に進んでいるという形で行きたいとは思っています。どこかでプロスポーツとしてやっぱりリーダーシップを取りたいというのは思いますね」
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