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原監督が今季巨人の疑問に答える…二塁手は? 梶谷隆幸の打順は? 新外国人選手や“身長2mルーキー”の評価は?

posted2021/02/27 11:05

 
原監督が今季巨人の疑問に答える…二塁手は? 梶谷隆幸の打順は? 新外国人選手や“身長2mルーキー”の評価は?<Number Web> photograph by JIJI PRESS

話題の“2mルーキー”秋広優人(左)を指導する原辰徳監督

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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 巨人・原辰徳監督のインタビュー最終回。打倒ソフトバンクに向けレギュラー固定化を図る巨人打線のポイントになるのは新加入の梶谷隆幸外野手の打順だ。当初の1番構想から2番となって、キャンプを経て原監督が出した結論は果たして何番だったのか? 新外国人選手、話題のルーキー・秋広優人内野手への期待、二塁、捕手のレギュラー争いへと話題は広がった。
(全3回の3回目/#1#2はこちら)

「実弾飛び交う戦場で戦っているからよくわかる」

――昨年の日本シリーズでは坂本勇人内野手や岡本和真内野手、丸佳浩外野手という中心打者もパリーグの投手に完璧に抑え込まれました。そのことを踏まえたキャンプでの打線の取り組みに変化はありますか?

「まず打撃練習では通常のバッテリー間18.44mを、5mほど短く設定した13mから投手に放らせている。パワーピッチャーに対して、パワーボールに対しての対応力ということですね。日本シリーズはとにかく速い球が打てなかった。セントラル・リーグにはなかなかあれだけの速い球を投げる投手がいない。やっぱり指名打者制度の有無というルールの違いがありますから。それは少なからず影響していると思います。僕は現実、実弾飛び交う戦場で戦っているからよくわかる。差が出ている」

――指名打者制度が投手育成にもつながる?

「そうですね。パ・リーグの投手は、このキャンプの時期にバッティングやバントの練習なんか眼中にもないですよ。とにかくピッチングのことを考えて毎日、毎日できる。365日、四六時中ね。セントラル・リーグにそういう速いピッチャーがいないとは言いません。でもそういう環境の違いもあって、数は少ないです。

 やっぱりパ・リーグのピッチャーはパワーピッチャーが多いし、ある程度の長い回は責任を持って投げなくてはならない。そういう意味で自立しています。逃げもかくれもしません。でもセントラル・リーグはやっぱり、ルールとして投手には代打が出たり、逃げられるケースがある。だからそこはルールを一緒にして欲しいね。なぜかというと僕はセントラル・リーグ出身だから。もちろん日本シリーズもそうだけど、交流戦を含めてセントラル・リーグがパ・リーグにあれだけやられるというのは癪に障るよね!」

原監督が明かす「1番の問題」とは?

――しかし日本シリーズの結果には、指名打者の有無だけでは片付けられない問題があるのではないですか?

【次ページ】 「巨人軍は近年1番、5番、6番……この辺がいない」

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