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【インタビュー】原辰徳監督「110球くらいで『あ~っ』なんていう投手をオレは先発には使わない」

posted2021/02/27 11:04

 
【インタビュー】原辰徳監督「110球くらいで『あ~っ』なんていう投手をオレは先発には使わない」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

ドラフト1位の平内龍太投手(手前)の投球を見守る宮本和知投手チーフコーチ(左)と原辰徳監督

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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 巨人・原辰徳監督のインタビュー第2回。桑田真澄投手チーフコーチ補佐の就任で投手陣の意識改革に着手した今年の巨人。連覇の背景には原辰徳監督の采配力を背景にした全員野球があったが、今年はそれとは全く違う「落ち着いた野球」を目指すという。
(全3回の2回目/#3#1はこちら)

――昨シーズンは川上哲治元監督の持つ巨人の監督通算最多勝利1066勝を更新し、最終的には1091勝まで記録を伸ばしました。やはり連覇の重要な決め手の1つだったのが監督の用兵、采配だったと思います。今年はその点にも変化がありますか?

「確かにセ・リーグを連覇はしました。しかし日本シリーズでは同じ結果(4連敗)しか残せていない。そこは今年のチームにとっての大きな課題なのは言うまでもありません。で、僕は今年のチームはこうありたいと思うものがある」

「今年は10人か11人、多い時でも13人で勝負する」

――それはどんなものですか?

「いままでのチームは26人のベンチ入りメンバーがいて、その中で1試合24人とか25人を使って、みんなで戦って勝っていった。新聞のテーブル欄を見れば、他のチームは選手の数が10センチくらいの長さで収まっているのに、ジャイアンツの出場選手は15センチくらいの幅になっちゃっていたからね。それがこの2年間のジャイアンツの野球でした。しかしそういう野球は短期決戦においてはマイナスであるということ。だから今年は10人か11人、多い時でも13人で勝負する。そういうチーム作りをしていこうと、キャンプからその目標に向かってやっています」

――先発が完投して、野手のレギュラーも固定する。力勝負の野球ということですか?

「そうですね」

――そのためにはまず先発陣が桑田コーチの掲げる135球完投というところにどれだけ近づけるか。先発枠としては菅野智之投手を筆頭に新加入の井納翔一投手、エンジェル・サンチェス投手らがどう絡めるか。あとは戸郷翔征や直江大輔らがどこまで近づけるか……。

【次ページ】 畠、今村らに135球完投を実現する技術があるか聞くと……

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