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プロ野球外国人選手の60%弱が来日できず… 1人もキャンプに参加していない球団はどこ?【救済策は必要か】
posted2021/02/16 11:01
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Kyodo News
筆者は毎年宮崎、沖縄のプロ野球春季キャンプを見て回っているが、新型コロナ禍の今年、風景が様変わりしたと感じる。観客がいないのもそうだが、多くのチームで外国人選手がいないのだ。
少し前のヤクルトのキャンプなら、沖縄、浦添球場のベンチ前ではバレンティンがつば九郎と何事か話し込んでいたものだ。宮崎の巨人キャンプでは、マシソンをリーダー格に外国人投手たちが、陸上競技場で調整をしたりしていたものだ。
キャンプ地では、外国人選手は通訳を伴ってひとかたまりで練習していることが多いが、体格もユニフォームの着こなしも日本人選手とは異なる彼らの姿を見ることで「あ、プロ野球のキャンプだな」と思ったものだ。
しかし今年はほとんどのキャンプ地で外国人選手の姿がない。新型コロナ禍で日本への出入国が制限され、入国しても2週間の隔離を求められるため、合流できていない選手が多いのだ。
2月15日時点での外国人来日状況を見てみる
各メディアの報道をもとに、2月15日時点での外国人選手の来日状況を見てみよう。〇はすでに来日。※はまだ来日せず。
◇パシフィック・リーグ
<福岡ソフトバンクホークス>
【投手】
〇カーター・スチュワート・ジュニア、〇リバン・モイネロ、※コリン・レイ(新加入)、※ニック・マルティネス、※デニス・サファテ、※アンディ・ロドリゲス(育成/新加入)
【内野手】
※ジュリスベル・グラシアル
【外野手】
※ウラディミール・バレンティン、※アルフレド・デスパイネ
<千葉ロッテマリーンズ>
【投手】
〇フランク・ハーマン、〇ホセ・フローレス、〇ホセ・アコスタ(育成)
【内野手】
〇ブランドン・レアード、※アデイニー・エチェバリア(新加入)
【外野手】
〇レオネス・マーティン、〇サンディ・サントス(育成/新加入)、※ホルヘ・ペラルタ(育成)
<埼玉西武ライオンズ>
【投手】
〇リード・ギャレット、※ザック・ニール、※マット・ダーモディ(新加入)
【内野手】
※エルネスト・メヒア、※コーリー・スパンジェンバーグ
<東北楽天ゴールデンイーグルス>
【投手】
〇アラン・ブセニッツ、〇宋家豪、〇王彦程(育成)、※アダム・コンリー(新加入)
【内野手】
※ブランドン・ディクソン(新加入)
【外野手】
※ルスネイ・カスティーヨ(新加入)
<北海道日本ハムファイターズ>
【投手】
※ドリュー・バーヘイゲン、※ブライアン・ロドリゲス、※ロビー・アーリン(新加入)
【内野手】
※ロニー・ロドリゲス(新加入)
【外野手】
〇王柏融
<オリックス・バファローズ>
【投手】
〇タイラー・ヒギンス、※ブランドン・ディクソン
【外野手】
〇スティーブン・モヤ、〇アダム・ジョーンズ、※ステフェン・ロメロ(楽天から移籍)