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「非常にユニークな投手」WBC侍ジャパン合宿でダルビッシュ有が“熱視線”を送ったある投手とは? 「メジャーにはいないタイプだと思うし、面白い」
posted2026/02/15 17:01
WBC侍ジャパンの宮崎キャンプにアドバイザーとして参加しているダルビッシュ有
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鷲田康Yasushi Washida
photograph by
SANKEI SHIMBUN
3月に開幕する第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表の宮崎での事前キャンプが2月14日にスタートした。今キャンプには、臨時コーチとして元ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜さん、またアドバイザーとしてサンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有投手が初日から参加。投打に渡って世界レベルの視点から、選手たちにアドバイスを送ることになる。
中でもダルビッシュさんは昨年の右肘手術で今季いっぱいは登板が不可能となったことで、改めて井端弘和監督がアドバイザーとして参加を要請。「自分のできる範囲で行きます」と24日のキャンプ終了までチームに帯同して、投手陣のサポートをしていくことになっている。
そんなダルビッシュさんが、初日から精力的に動いた。
ダルビッシュが熱視線を注いだ松本裕樹のブルペン
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本球場でのアップ後に投手陣は2班に別れて本球場とサブグラウンドでキャッチボールなどをスタート。この日はブルペン入りする投手の予定はなかったが、「前回の登板から3日ほど間隔が空いてしまったので」と松本裕樹投手(ソフトバンク)が志願のブルペン入りすると、ダルビッシュさんもすかさず同行。トラックマンのデータと見比べながら約30球のブルペンピッチングに熱視線を注いだ。
「松本くんは非常にユニークな投手なんです」
練習後の取材でダルビッシュさんはこう松本の特長を説明した。
「低いリリースポイントからホップ精度の高い真っ直ぐというところと、それに加えて、スプリットでも落ち幅を作れるということ」
実は今回のアドバイザー就任以前から、井端監督から代表候補のデータを預けられて、その中で注目していた投手の一人が、この松本だったのである。
183cmの長身ながら、腕を振る角度、いわゆるアームアングルが小さく、リリースポイントがかなり低い。そこからホップするストレートを投げることで、ボールが浮き上がってくるように打者には感じられる独特な軌道の持ち主だったからだ。
「メジャーにはいないタイプのピッチャーだと思うし、面白いと思います」
ダルビッシュを招いた井端監督の狙い
元々、昨年の韓国との強化試合の前に行った合宿でメジャー球への適性を見るためにトラックマンのデータを測った時にも、参加投手の中でピカイチの数字を計測していたこともあった。

