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西武から戦力外通告、声優妻は猛反対…プロ野球選手がなぜボートレーサーに? 23kgの壮絶減量「食べ物はアーモンドだけ」野田昇吾に聞く“異例転身の真実”
posted2026/02/15 11:35
主に中継ぎとして西武で活躍した野田昇吾。壮絶な減量を経て、ボートレーサーへと異例の転身を遂げた
text by

曹宇鉉Uhyon Cho
photograph by
Kiichi Matsumoto
◆◆◆
間近で見る野田昇吾の印象は“ごく普通の青年”だった。身長167cm。アスリート然とした威圧感はまったくない。その体躯で、フィジカルエリートが集結し、競い合うプロ野球の世界に足を踏み入れた。ごく普通の青年が、ごく普通の努力をしてたどり着ける場所ではない。
2015年のドラフト3位で埼玉西武ライオンズに入団。2016年6月28日のプロ初登板では、3つのアウトをすべて三振で奪った。
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「あのときは、“通用するのかも”と感じました」
「そういう世界なんで」結婚した2020年に戦力外通告
同じ身長の石川雅規(ヤクルト)をはじめ、技巧派が多い小柄なサウスポーの類型に反して、野田の投球スタイルは「かわしていくより、ストレートでガンガン押していくイメージ」。2年目の2017年は38試合に登板して防御率1.98をマークした。同年10月には、辞退した山岡泰輔(オリックス)に代わって『アジア プロ野球チャンピオンシップ』の日本代表にも選出されている。
続く2018年は58試合に登板。辻発彦監督のもと、“山賊打線”が猛威をふるった西武のリーグ優勝に貢献した。この体でも、プロ野球でやっていける。手応えはたしかにあった。
わずか2年後の2020年。肩を痛めて3試合の出場に終わり、西武から戦力外通告を受けた。
「思うことはたくさんありますね。でも、そういう世界なんで。僕がクビになった直後に日ハムから吉川光夫さんを(金銭トレードで)獲得していて、そちらを選んだのかなとか。プロ入りからの5年間で一度も故障者リストに入ったことはなかったんですよ。でも肩の状態はずっと悪くて、特に2019年は注射を打ちながらやっていて。トレーナーと相談して、オフは治療に専念して20年を迎えたんですけど、どうなんだろう。やっぱり肩のこともあって、球団からは見切られちゃったのかな……」
実働5年、主に中継ぎとして通算144試合に登板して防御率3.09。決して悪くない数字のようにも思えるが、球団の判断はどこまでもシビアだった。2020年の元日には、声優の佳村はるかさんとの結婚を発表していた。思い描いていた人生のプランはあっけなく瓦解した。

