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南野拓実サウサンプトン電撃移籍の真相 現地識者も指揮官も「Win-Win」「助けになる」と喜ぶワケ【英国発】 

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田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

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posted2021/02/06 17:01

南野拓実サウサンプトン電撃移籍の真相 現地識者も指揮官も「Win-Win」「助けになる」と喜ぶワケ【英国発】<Number Web> photograph by Getty Images

リバプールのクロップ監督は買い取りオプション付きを拒否したという。サウサンプトンに行くことになったが、南野拓実への期待値は今も高い

 サウサンプトンの基本フォーメーションは4-2-2-2。南野は最前線の2トップの一角、もしくは攻撃的MFの「2」の位置でプレーすることになりそうだ。

 2トップのレギュラーは、得点力の高いダニー・イングスと、接触プレーに強いチェ・アダムズの2人。特に、得点源のイングスには故障が多く、南野にかかる期待は大きい。

攻撃的MFの「2」の位置でもチャンスがある

 また、攻撃的MFの「2」の位置でも出場チャンスはありそうだ。ポイントは、サウサンプトンの可変システムにある。ディフェンス時は4-4-2に変形し、攻撃的MFもサイドに場所を移して守備を行う。だがアタック時になると、攻撃的MFは中央部に絞る動きを見せる。大外のサイドアタックは味方のサイドバックに任せ、攻撃的MFは中央部でプレーするのだ。

 このシステムなら、味方選手と良い距離感で連携&連動し、ターンやワンツー、フリーランなどで好機を呼び込む日本代表アタッカーの特性を活かせるに違いない。さらに、ハーゼンヒュットル監督の言葉通り、「前線からのプレス」や「攻→守のネガティブトランジション」でも大きな影響力を発揮できるだろう。指揮官が大きな期待を寄せているのも納得がいく。

 今年の1月で、南野はプレミア挑戦2年目を迎えた。リバプールでの鬱憤を晴らし、武者修行先のサウサンプトンで特大のインパクトを残すことができるか。

 ひとつだけ間違いないのは、今季後半戦が日本代表FWにとってキャリアの重要なターニングポイントになるということだ。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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