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中島翔哉に代わる2列目と「10番」は久保建英? それとも…欧州組・森保J、3つの注目点
posted2020/10/02 20:02
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
Takuya Sugiyama
みなさん、こんにちは。
コロナ禍によってストップしていたサッカー日本代表の活動が再開します。オランダ遠征(10月9日カメルーン戦、13日コートジボワール戦、会場はともにユトレヒト)の日本代表メンバー25人が発表されました。
初めてのオール欧州組になります。国内組はJリーグの過密日程と帰国後の自主隔離が義務付けられるために招集を断念せざるを得ず、ロシア、セルビアはオランダへの入国制限があるために橋本拳人、浅野拓磨の2人を呼べないという事情もありました。
とはいえ、香川真司、乾貴士、武藤嘉紀、中島翔哉ら漏れている選手も多く(森岡亮太の代表復帰も個人的には注目していましたが)、日本人選手がどれだけ多く欧州の地でプレーしているのか、凄い時代になったものだとあらためて感じた次第です。
「よく実現できたな」という印象
森保一監督によれば「当初はもう少し多い人数を考えていた」そうですが、紅白戦ができる22人プラス数名と考えると25人くらいが限度でしょう。「欧州で活動するのだから」とたくさん呼べばいいということではありません。ハードルを高くして日本代表のプライドをしっかり持たせるというマネジメントも必要だと感じます。
メンバー選考について語らせていただく前に、まず今回のマッチメークについて「よく実現できたな」という印象です。
日本で親善試合をするのは入国時の隔離期間などもあって現実的には不可能でした。そこでコロナ禍の状況でもネーションズリーグなどナショナルチームの活動を回せている欧州に目を向けて、水面下で動いてきたわけです。
反町康治技術委員長によれば、オランダやオランダサッカー協会の協力、駐日オランダ大使館の尽力があって「ノーと言ってもおかしくないところをイエスと言ってもらって本当に感謝している」。それもワールドカップ常連のカメルーン、コートジボワールですから、対戦相手も申し分ありません。