影山監督も称賛するコーチぶり

　今回のU-19日本代表には荒木遼太郎（鹿島）、斉藤光毅（横浜FC）、成瀬竣平（名古屋）と、すでに各クラブで多くの出場機会を得ている選手が多い。彼らがさらに飛躍し、チームとして強くなるためには、個々のアピールだけでなく、仲間の長所を把握し、プレーを引き出し、引き出される関係を構築することも重要である。

　J1、日本代表、欧州とあらゆる舞台を渡り歩き、そしてどの場所でも適応してきたからこそ、内田篤人の輝かしいキャリアがあり、今回の「帰還」につながる。

「経験してきたものが違うので、内田さんの言葉は重みがある」と松村優太（鹿島）が語るように、彼らにとって今回の時間は大きな財産になったことは間違いない。

「昔からコーチングスタッフをやっていたように馴染んでいましたね。彼はオープンですよ。最初にチームに入ってきた時も『（スタッフでは）一番下なのでなんでも言ってくださいね』と言ってきたその姿勢は素晴らしいなと。指導者としてこれから学んでいくけど、そういう姿勢が大切ですし、吸収していくスピードも早いのではないでしょうか」（影山監督）

U-19日本代表候補合宿では、ラインズマンやボール拾いなど、献身的な働きが目立った　©Takahito Ando

　新たな「記憶に残るチーム」誕生へ。指導者・内田篤人の関わりにも注目をしていきたい。

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