球道雑記BACK NUMBER
澤村拓一とトレードの香月一也って? 亡き父譲りの明るさ、理想の打者像はあの大阪桐蔭の大先輩。
text by
永田遼太郎Ryotaro Nagata
photograph byRyotaro Nagata
posted2020/09/08 16:15
巨人へのトレードが決まった香月一也。プロ6年目の24歳、右投げ左打ち。パンチ力ある打撃が魅力だ。
福浦のイロハ、阿部のエッセンス。
個人的に期待していることがある。
それは読売ジャイアンツ・阿部慎之助二軍監督の下で、彼がどう変わっていくかだ。
千葉ロッテでは福浦コーチから打撃のイロハを教わった。そこに新しい阿部慎之助のエッセンスが加わることで、何かが大きく変わり始めるのではなかろうか。
ロッテ浦和では、やるべきことをやり尽くした感がある。それこそ新たな環境で、新しい空気を吸い、これまで培ってきた技術に磨きをかけたら良いと思う。流した汗の量とバットを振った数は誰にも負けない。打球の強さ、飛距離も近年、年を追う毎に上がっている。そこは胸を張っていい。
父譲りの人当たりの良さは新天地でもきっと活きるはず。今秋、日本シリーズで向こう側に立つ彼の姿を期待して、この原稿を締めたいと思う。