話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
部員6人なのにコンサドーレと提携。
クラーク高と伊藤壇の夢は3年でIH。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byShun Sato
posted2020/07/30 07:00
今はまだ豪華な設備に不釣り合いな人数だが、そのギャップは遠からず埋まることだろう。
青森山田に20点取られてもいい?
ちなみに11人揃って一番最初に試合をしたいチームは名門・青森山田高校だという。黒田監督は伊藤監督の高校の先輩であり、監督就任の際も挨拶にいき、指導について助言をもらった。新チームがぶつかるには巨大すぎる相手だが、そこには伊藤監督の考えがある。
「強豪の青森山田と試合をして20点ぐらいぶちこまれてもいいかなって思っています。日本のトップとの差を感じることは大事ですし、強烈な刺激になるでしょう。それに3人からスタートして、青森山田に20点取られたけど、数年後は何点差になった。そういうストーリーができると思うので」
人数が揃わず、実力もバラバラの中でコンサドーレを始め、社会人やいろんな人の助けで選手が成長し、徐々にチームになっていく。壮大なドラマになりそうだが、目指す先は、「スクールウォーズ」か、それとも「ルーキーズ」か。
いずれにせよ、「クラークサッカー部物語」は、テレビドラマを越えるストーリーを紡いでいくことになるだろう。