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バルサの息の根を止めた5番手FW。
移籍を断りクロップを信じたオリジ。 

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寺沢薫

寺沢薫Kaoru Terasawa

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posted2019/05/08 17:30

バルサの息の根を止めた5番手FW。移籍を断りクロップを信じたオリジ。<Number Web> photograph by AFLO

欠場したサラー、フィルミーノを補って余りある大活躍。オリジはクロップの期待に応えたのだ。

クロップのマネジメントの象徴。

 そして、ついにチャンスが訪れ、オリジはクロップの期待に応えた。5月4日には、優勝を争うプレミアリーグのニューカッスル戦で、サラーが脳震盪で交代を余儀なくされるピンチに投入され、チームを3-2の勝利へと導く大事な決勝ゴールを挙げた。

 そして勢いそのままに3日後、バルセロナを相手に、アンフィールドで世紀の逆転劇の立役者となったのである。

 栄光を勝ち取るチームには、必ずと言っていいほど“ラッキーボーイ”がいるものだ。今季のリバプールとクロップにとっては、オリジがまさにそういう存在になっている。FWの5番手だったオリジの活躍は、今のリバプールがまさに一枚岩の集団であることの、そしてクロップが控え選手も含めたマン・マネジメントを巧みに行っていることの証左となった。

 CLのファイナルでも、案外、オリジのような“伏兵”が勝負を決める大事な仕事を成し遂げるのかもしれない。運命の決勝戦は6月1日、マドリードの地で行われる。

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