フランス・フットボール通信BACK NUMBER
ロナウドを止める方法はコレだ!
CLとセリエAの対策を仏誌が検証。
text by
ティエリー・マルシャン with フレデリック・エルメルThierry Marchand avec Frederic Hermel
photograph byInside/Panoramic
posted2018/10/08 11:00
チャンピオンズリーグの通算得点ランキング1位のCR7。ライバルのメッシを20点近く離してのダントツのトップである。
「ユーベでは足りないものがたくさん」
逆の意見を唱える者もいる。TV局の『ビーイン・スポーツ』で解説者を務める元アルゼンチン代表のオマール・ダ・フォンセカはこう述べている。
「ユベントスでもレアルと同じようにできるという意見には懐疑的だ。
ケディラとマテュイディは、CR7のために有効に働かないだろう。そこが優れたパサーであったクロースやモドリッチとの違いだ。
またレアルでは、ベンゼマとの関係も完璧だった。両SBのマルセロやカルバハルまで含め、すべての構成要素が彼のためにあるといってよかった。ユベントスでは足りないものがたくさんある」
さらにレアルのロナウドは、ジネディーヌ・ジダンのマネジメントにも助けられていた。
国内のリーグ戦やカップ戦で、ジダンはロナウドを先発から外すことを厭わなかった。昨季でいえばラスパルマス戦やレガネス戦がそうで、休養十分のロナウドはアポエル・ニコシアを相手に次々とゴールを決めた(2試合で4得点)のだった。
CLでロナウドが打ち立てた金字塔。
マッシミリアーノ・アッレグリ監督も、ジダン同様にロナウドを温存する戦い方ができるのか――。
ユベントスもレアルと同じく最終目標はCL制覇である。そして昨季は、レアルとの準々決勝第1戦でのロナウドのゴールが、トリノではとても大きな話題になった。
この試合で彼は、ファンニステルローイの記録を破り、CL10試合連続得点という金字塔を打ち立てたのであった。
さらに次の試合では、疑惑つきのペナルティキックを決めて記録を11に伸ばした。