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どこよりも早い来季プレミア展望。
本命シティ対抗リバプール、他は?
text by
粕谷秀樹Hideki Kasuya
photograph byGetty Images
posted2018/05/19 17:00
今季プレミアの主役となったリバプールのサラーとシティのデブライネ。W杯後のシーズンも彼らが盛り上げるはずだ。
モウリーニョはモウリーニョだ。
そして失点28もGKダビド・デヘアのスーパーセーブに負う部分が大きく、攻撃もロメル・ルカクのポストプレーに頼らざるを得なかった。すなわちモウリーニョは2シーズン目を迎えても組織を整備できず、主力2選手の強烈な個にサポートされて2位になった、といって差し支えない。
こうした経緯を踏まえ……いやいや、モウリーニョはモウリーニョだ。
この夏も組織の整備はそこそこに、数人の即戦力を加える程度の補強でお茶を濁す公算が非常に大きい。人選によっては、失点を極力抑えるだけの退屈なスタイルに拍車がかかる。サー・アレックス・ファーガソンが27年にわたって築きあげた攻撃的な姿勢を、モウリーニョは踏襲するつもりがないようだ。
この夏、シティはあと1、2名の即戦力を補強し、完成されつつあるスタイルに磨きをかけるという。2017-18シーズンは19ポイント差だった。
“騒がしい隣人”との立場は、完全に逆転した。