“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
「俺は走れるようになったんだ!」
新潟・早川史哉、白血病との戦い。
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTakahito Ando
posted2018/03/11 09:00
リハビリに励む本人のブログには、「明日も楽しむぞ! レッツトライ!!!」という言葉が。
「着実に、やれることが増えているんです!」
3月3日の新潟のホーム開幕戦の松本山雅戦。
筆者はデンカビッグスワンスタジアムのスタンドで再び彼と会って、試合を一緒に観戦した。
「今日の午前中にジュニアユースの選手達と一緒にグラウンドで汗を流してきたんです。連続のシュート練習やヘッドの練習もできるようになりました。着実に、やれることが増えているんです!
もちろん、こうしてみんなの試合を観ると、すぐにでもあのピッチに立ちたくて仕方なくなりますが……一歩ずつ着実に、焦らずに、自分から逃げずにやっていきたいと思います」
真剣なまなざしでピッチを見つめ、仲間のプレーに無邪気に一喜一憂する彼の姿は「純粋なサッカー小僧」そのものだった。
そんな純粋なサッカー小僧が自分の身体と向き合いながら挑戦し続ける旅路を、筆者はこれからも見守り続けたいと思う。