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本当はレアルではなくユーベだった!?
C・ロナウド、幻に終わった移籍の真相。 

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バレンティン・パウルッツィ

バレンティン・パウルッツィValentin Pauluzzi

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posted2017/11/13 08:00

本当はレアルではなくユーベだった!?C・ロナウド、幻に終わった移籍の真相。<Number Web> photograph by Stephane Mantey

レアル・マドリーとは2021年までの契約を結んでいるロナウド。次の更新は無い、と周囲に漏らしているらしいが……。

ユーベはすべての交渉を水面下で極秘に行っていた。

「私はアーセナルのベンゲルとも会った。彼はロナウドの詳細なレポートを持っていた。だがユベントスに関しては、彼らが関心を持っているとはまったく気づかなかった」

 それも当然かも知れない。ユーベはライバルたちを出し抜くために、すべてを水面下で推し進めていたのだから……。

 当時のユーベの関係者たちは、自分こそが最初にロナウドに目をつけたと主張する。

 そこにはいくつもの食い違いがあるのだが、ユーベのチーフスカウトのフランコ・チェラボロはこう述べている。

「私はマッテオ・ファブリス(現在のユーベのチームマネジャー)に、主要国の1部リーグで少なくとも5試合フル出場した16歳から23歳までのすべての選手のリスト作成を求めた。クリスティアーノはその中のひとりだったんだよ」

 しかしチェラボロの上司であったルチアーノ・モッジ(ユベントスの敏腕GM、後にレフリー買収スキャンダルにより失脚)は、まったく異なる流れとして、こう語っている。

「われわれとよく一緒に仕事をした代理人のルチアーノ・ドノフリオが、クリスティアーノの存在を最初に教えてくれたんだよ」

代理人との食事で、まったく彼の話題は出なかった。

 一方、20人以上いると言われているユーベのスカウトのひとりであるジャンニ・ディマルジオは、ロナウドの発見は偶然であったという。

「モッジは私にクアレスマを視察するように命じた。というのも彼は代理人のジョルジュ・メンデスと良好な関係にあったからだ。

 メンデスは私を空港まで迎えに来て、彼のヴィラがあるカスカイスで一緒に食事をした。その時すでにメンデスは、クリスティアーノのマネジメントも行っていたが、そのテーブルでは彼のことはまったく話題にのぼらなかったよ」

【次ページ】 「大きな投資をしてでも直ちに獲得すべき逸材」

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