“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
青森山田は毎試合バス移動10時間。
プレミアイースト優勝はハングリー故?
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTakahito Ando
posted2016/12/12 16:00
昨季は勝ち点1差で2位だった青森山田。今季はプレミア制覇と選手権制覇の2冠を目指す!
今年はもう1回多く、青森から関東へバスが走る。
試合後、バスのハンドルを握るのは、正木昌宣コーチと大久保隆一郎コーチだ。
「気をつけて帰りますね」
この日は大久保コーチが運転席に座り、片道9時間の道のりに向けてハンドルを切った。
去年は、これで年末年始の高校選手権に向けての移動のみを残すチームだったが、今年は新たに関東への1往復が付け加わることとなった。
12月17日の土曜日、彼らは埼玉スタジアムでプレミアリーグ・ウェスト王者のサンフレッチェ広島ユースと、ユース年代の真の日本一の座を懸けて高円宮杯チャンピオンシップを戦う。
「日常」の先にある「栄冠」に向かって――青森山田のネームの入った緑色のバスは、これからも選手達を決戦の地へと運んでいく。