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ロッテ、日ハム倒して下克上へ前進!
ファーストS突破率100%の方法論。 

text by

田口元義

田口元義Genki Taguchi

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2015/10/13 12:50

ロッテ、日ハム倒して下克上へ前進!ファーストS突破率100%の方法論。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

“5年周期日本一”伝説へ向け、伊東勤監督率いるロッテがまずファーストステージを制した。

ソフトバンク相手に「ゴールデンイヤー」の再来を。

 伊東監督が説明する。

「本当のことを言えば、ランナー一塁のレアードのところで代える予定だったんです。でも、大谷(智久)のボール自体は悪くなかったから投げさせたんですけど、不運にも打たれて一、三塁と苦しくなった。今年、(守護神が)回またぎをしていない不安もありましたけど、大谷(翔平)が代打で出てきた時点で『スクイズはない』と思ったんで」

 イニング途中からのマウンドはほぼ初めて。ましてや“代役”の守護神である。それでも内は、首脳陣の期待に応えた。代打・大谷翔平をスライダーで三振に打ち取ると、続く市川友也をショートゴロと、これ以上ない形で火消しを演出。9回も3人できっちり抑え、「気持ちが入っていた」と指揮官を唸らせた。

 リスクを背負うことを承知で攻め、2位・日本ハムとの激戦を制した。ファイナルステージの相手が圧倒的な戦力でパ・リーグを制したソフトバンクだとしても、伊東監督は臆することなく攻めの姿勢を貫く。それは、指揮官の言葉からもはっきりと受け取れる。

「CSという短期決戦の制度がある以上、こういう結果もあるということです。そのなかで勝てたのは大きいし、これをファイナルステージにも繋げていきたいですね」

 2005年から始まった5年周期での日本一。チーム、ファンはそれを「ゴールデンイヤー」と呼ぶ。

 2015年。黄金の戴冠を手にする準備は、すでに整っている。

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