マンチェスターという場所への愛着。

――マンチェスターを、故郷のように感じたりはするかい？

　故郷がグランカナリア島であるのはこれからも変わらないけど、僕はシティに来た最初の日から、すごく幸せを感じているよ。ここの人たちはすごく良くしてくれる。それにファンは僕を常にリスペクトし、讃えてくれてきた。

　もちろんサッカー選手にとっての目標はトロフィーを取ることだし、その意味でもシティに来たのは良かった。でも僕はここにとても馴染んでいるし、だからこそ新しい契約書にサインしたんだ。

――でも（バレンシアと違って）イングランドは外国だ。馴染むのは大変じゃなかった？

　グランカナリア島は、とても家族的な雰囲気の国なんだ。あそこはバカンスの時期になると、とても多くの外国人観光客がやってくるから、馴染みのない人たちを歓待するのにも慣れている。

　イングランド人のジャーナリストが二人、僕の祖母を訪ねてきたことがあったんだけど、僕が家に立ち寄ったら、彼らは祖母が作ったシチューを食べていたり、コーヒーを飲んでいたよ。二人は面食らっていたよ（笑）。

――サッカーに話を戻そう。シティファンの中には、君がクラブ史上、最も偉大な選手だと考えている人たちもいる。これについてはどう思う？

　シティの歴代の選手の中で一番だと言ってくれているなら、もちろん名誉に感じるさ。そもそも僕は、自分がいつもサポーターから歓迎され、必要とされ、そして讃えられていると感じてきたからこそ、今もこのクラブにいるんだ。

　でもこのクラブには、前回タイトルをとった時のメンバーで、いまだにファンの記憶に残っている選手もいるし、今のチームにも優秀な選手は揃っている。

　自分にはどんなプレーができるか。僕はそういう話題を、メディアに向けてしょっちゅう話すようなタイプじゃない。僕にとって重要なのは、できるかぎり良いプレーを続けていくことだけなんだ。

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