「野球の神様って見てるんで……」（稲葉）

　さらに栗山は、15日の試合で史上39人目となる1000得点を飾った稲葉についてもこう触れた。

「稲葉はフライでも二塁まで全力で走るし、ゴロでも全力疾走しゲッツーを防いでくれる。そういう積み重ねが記録につながったんだと思っている。そういう姿を、他の選手にも感じ取って欲しい」

　その稲葉は「記録はぜんぜん興味ない」と素っ気ないが、こう気持ちを引き締める。

「野球の神様って見てるんで、ひとつの手抜きに対してすごく大きな罰を与えるものなんです」

　開幕から不調にあえぎ、二軍落ちまで経験したチームの精神的支柱が、若手と中堅の至らなさを補完している。

　交流戦の最終戦、18日はいよいよ大谷が二刀流の本格デビューを果たす。ここで勝利すれば、ますます日本ハムの「未来」が輝き始める。