野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
オープン戦を追っかけたマニアに訊く、
セ・パ12球団「ウチのイチ押し」。
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2013/03/26 10:31
昨シーズンの打率は.247ながら、出塁率で.353を誇っている丸。「今年は打ちにいくこと、振りにいくことを第一に考えたい。その延長で見極めて四球なら」と春季キャンプでコメントしている。
オープン戦で活躍しても、公式戦で失速では意味がない。
というわけで、たかがオープン戦。されどオープン戦。ここで結果を残し開幕への切符を手に入れた選手のうち、今年は誰が活躍するのだろうか。
思い出すのは昨年のオープン戦で打率.347に13盗塁で盗塁王を獲得し大ブレイク必至と思われたDeNAの梶谷隆幸。彼はシーズンに入ると相手の攻め方がまるで変わり、打てないところを執拗に攻めてくるというバッテリーの配球にあっという間にペースを奪われ、精神的にも追い込まれて盗塁のスタートすら切れなくなるなど、シーズンを不調のまま沈められてしまった。
プロの世界は想像以上にエグい。オープン戦で得たデータを元に今頃は丸裸にされている選手もいることだろう。
本当の戦いは今週末3月29日から。今シーズンもいよいよである。