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ロッテ・松川虎生「悔しくて、しんどかった」18歳で佐々木朗希と完全試合→今季出場6試合の現在地…再会した朗希の言葉に取り戻した“誇り”
posted2025/12/19 11:06
2024年、渡米前最後のファン感謝イベントで仲睦まじいツーショットを見せた佐々木朗希と松川虎生
text by

梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph by
JIJI PRESS
「悔しい。悔しい。悔しい」
プロ4年目のシーズンを終えた松川虎生捕手は、今シーズンについて問われると3度も「悔しい」と口にした。
2024年はわずか2試合の一軍出場。今年こそ、という思いで臨んだ今シーズンも、一軍では6試合の出場にとどまった。何より悔しかったのは、プロ入り後初めてノーヒットのままシーズンオフを迎えたことだ。
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「結果が出ず、悔しくて、しんどかったけど、それもこれも自分のせい」
シーズン中はいつも気丈に振舞っていたが、オフに入ると苦しんだその苦い胸の内を少しだけ口にした。
後輩・寺地の活躍をテレビで…
今シーズンのマリーンズは、プロ2年目の寺地隆成捕手が台頭した。116試合に出場し106安打。プロ初本塁打を含む5本塁打を記録した。まだ一軍で本塁打を記録していない松川にとっては、全ての成績においてあっという間に後輩に追い抜かれた形となった。2学年下の寺地の活躍を、寮のテレビで見るしかない自分がいた。
「自分より若い選手だけど、もちろんライバルという気持ちでいた。打撃でアピールしていく姿はずっと見ていた。メディアに聞かれても、表向きはなにも言わなかったけど、心の中ではものすごく悔しかった」
そう明かして唇を噛み締めた。

