テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「お久しぶりです!」大谷翔平が“山本由伸も元同僚”日本ハム先輩をベンチ裏に神招待→HRボールキャッチ大学生の“兄弟愛”…ドジャース取材こぼれ話
text by

柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byJIJI PRESS
posted2026/04/26 17:00
日本ハム時代の大谷翔平と増井浩俊。オリックスでは山本由伸ともチームメートだった
試合では初回にブランドン・ニモの先頭弾で先制され、大谷は燃えていた。直後の同じ初回。5日から使う先端をくり抜いたバットで右腕ジャック・ライターの内角スライダーを振り抜いて右翼席中段に運び、5万3617人の大観衆は沸きに沸いた。
3月14日のWBCのベネズエラとの準々決勝でも演じた“先頭弾返し”の4号ソロ。シーズンでは日米通じて初めてだ。今季初&通算25度目の初回先頭本塁打は、開幕から本拠地8試合目で初本塁打、初長打、初打点でもあった。
同点弾から一挙4得点で逆転勝利。前夜に日本選手最長を更新した連続試合出塁を球団単独5位の「45」に伸ばし、2回の投前内野安打も合わせて4試合ぶりのマルチ安打を記録した。
ADVERTISEMENT
増井氏のエールに応える一発を放ち、8回からはマーティンがレンジャーズの4番手で登板。かつての仲間たちに改めて成長した姿を見せた。
14試合を終えて11勝3敗、勝率.786はメジャー断トツ。開幕ダッシュを決め、投打で中心を担う大谷はラジオ局のインタビューに応じ「良かった。本拠地で打っていなかったので、何とか一本打てて、これからもっともっと波に乗りたいなと思う。投打ともに一人一人が良いプレーをしていると思う。自分たちのやることをやっていると思うので、それが形になっている」とうなずいた。
HR球を取った大学生「7歳の弟にあげるつもり」
大谷の4号ソロ本塁打球は球場近隣在住の大学生、ホアキン・ビヤボロスさんがゲットした。私がスタンドで「大谷の本塁打球を捕った方を取材したいんですけど、知りませんか?」と声を掛けたのが偶然にもビヤボロスさん。「僕だけど……」と照れ笑いを浮かべていたのが印象的で、私にとってもたまたま声を掛けた人が取材対象者だったという初めて経験に心が躍った。
ビヤボロスさんは自身はもちろん、7歳の弟が大谷の大ファンだそうで「弟にあげるつもり。一生大事にできるように」と語った。将来の夢は教師になることだそうだ。
「生徒たちを助けたい。このボールを教室に飾ることもあるかもしれないね」
大谷の本塁打球にはやはりドラマが詰まっている。心温まる取材体験に胸が熱くなった。〈つづきは下の【関連記事】へ〉

