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「モリヤスは問題を理解していた」W杯組み合わせ決定直前…元日本代表監督トルシエが称えた森保采配とは「ただ…4バックの利点は見いだせない」
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田村修一Shuichi Tamura
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/12/21 11:02
森保一監督が試合途中に見せる修正力について、トルシエは高く評価する
「中村敬斗、上田綺世、町野修斗の投入がチームにさらなる活気とスピードをもたらした。中盤に藤田譲瑠チマが入ったのもチームを活性化させた。そして藤田は本当に興味深い選手だ。後半の日本は、前半の硬直したチームから流動的なチームへと変貌を遂げた。追加の2得点はシステム変更と森保のコーチングの結果だ」
4バックのメリットは見いだせない
――試合中に修正能力を示したことが、この試合の大きな収穫ですね。
「とても重要なことだ。コーチングの目的は、うまくいっていないところを修正することにある。10月のブラジル戦では伊東純也の投入がそうだったし、今回はハーフタイムでの堂安の投入……カタールW杯のドイツ戦とスペイン戦でもそうだった。森保監督は持っているカードをうまく切ったということだ。ただ、それとともに感じたことがある」
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――なんでしょうか?
「4バックでプレーするメリットを見いだせない、ということだ」

