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慶大ドラフト候補が“カブスから電撃オファー”…伝えた内定先企業の反応は？ ドラフト会議前に「数社から内定」常松広太郎が語る“進路の胸中”
posted2025/12/01 11:02
常松広太郎（慶應大野球部4年）にインタビュー。その半生と就活、カブスからオファーの裏側を聞いた
text by
柳川悠二Yuji Yanagawa
photograph by
Masaki Fujioka
「どんな選手？」常松の野球歴
——慶應大入学から2年間は東京六大学のリーグ戦に出場することができませんでした。
常松 一度も神宮球場には立てなかったんですけど、毎日努力することがすごく楽しかった。転機は3年春のリーグ戦前の鹿児島キャンプですね。Aチームのセレクションがあって、自分がメンバーに選ばれるためにはとにかく打つ必要があった。最終戦の最終回、最終打席にようやく3点本塁打を放つことができて選んでいただけた。そこから打ち続けて、スタメンまで下剋上。めげずにやってきたからこそラストチャンスを掴めたのかなと思います。
——3年春にようやく初出場がかないました。ちょうど、清原正吾さんがスタメンを勝ち取った時期と重なります。常松選手にとって、子どもの頃より憧れていたプロ野球選手になることが具体的な目標になったのはいつだったのですか。
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常松 リーグ戦に出場しだした昨年は自分のことで精一杯だったし、今年の春も開幕戦までスタメン争いをしていて、自分にとってはまず試合に出場することが目標で、正直に言うと、4年生の春までプロは考えていませんでした。春にある程度、結果を残すことができた（3本塁打）あと、大学野球生活の最後に大きな目標を持ってもいいかなと考えて、この夏、秋を過ごしてきました。
就活、指名漏れ、カブス…そのウラ側
——つまり、プロ志望届の提出を決めたのもつい最近だと。慶應大では正木智也選手や廣瀨隆太選手（共に福岡ソフトバンク）、そして清原正吾さんなど、右の大砲が活躍してきました。彼らの存在が指標にもなったのではないですか。
常松 廣瀬さんや清原さんは内野手で、僕は外野手。内野手に比べてポジションの幅は狭いですから、同じぐらいの成績ではプロには行けないと思っていました。自分のストロングポイントは大きいのが打てるというところ。それがなければそもそもこのチームでも出してもらえなかった。パワーでは先輩方に肩を並べられるだろうけど、打率も本塁打も先輩以上の成績を残さないといけない。難しいチャレンジではあると思っていました。
——「指名漏れも覚悟していた」と言っているように聞こえますが……。
