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酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
巨人FA近年の成功は丸佳浩、ホークス近藤健介や山川穂高もいるが…大谷翔平も山本由伸も村上宗隆もメジャー挑戦で「国内移籍が小粒化」問題
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph byHideki Sugiyama
posted2025/11/29 11:01
巨人の近年のFA移籍で最も成功したと言える丸佳浩だが、近年のFA加入組の成績は?
投手:勝利数5傑と主要な救援投手
岸孝之 2016年(西→楽)9年
183登67勝61敗0S0H 1159回 率3.18
西勇輝 2018年(オ→神)7年
134登50勝44敗0S0H 849.2回 率2.82
美馬学 2019年(楽→ロ)6年
82登29勝28敗0S0H 468回 率4.19
山口俊 2016年(De→巨)5年
76登27勝22敗1S1H 425.1回 率3.38
山﨑福也 2023年(オ→日)2年
44登17勝11敗0S0H 258.2回 率2.78
増井浩俊 2017年(日→オ)5年
149登8勝19敗53S29H 231.1回 率3.89
髙橋聡文 2015年(中→神)4年
131登9勝1敗1S42H 100回 率2.79
又吉克樹 2021年(中→ソ)3年
103登6勝6敗1S30H 98.2回 率2.74
40歳の岸は、投手では最も成功したFA選手の一人だろう。今季もローテを維持し、通算200勝を目指している。しかし投手も山本由伸や今永昇太、菅野智之に佐々木朗希、今井達也ら各チームのエース級がこぞってMLB志向になる中で、投手も見劣りする感がある。
巨人は丸こそ成功したものの…
巨人は丸が成功しているものの、16年の陽岱鋼(日)、森福允彦(ソ)、20年の梶谷隆幸、井納昇一(いずれもDe)といまいちのFA選手が続出した。それもあってか昨オフはソフトバンクから甲斐拓也が加わり、今オフは日本ハムから松本剛の獲得が決定したとはいえ「主たる移籍先」とは言えなくなっている。
かつてはプロ野球選手の目標だった「FA移籍」は小粒化し、今や現実的な移籍手段になったと言ってよいだろう。〈つづきは下の【関連記事】第1回へ〉

