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熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「ケイトとダイゼンは低迷を脱した」日本代表序列争いをブラジル人記者が斬る…ボランチは遠藤航か佐野海舟か問題も言及「純粋なプレーでは」
text by

沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/11/21 17:26
ボリビア戦で技巧的なゴールを奪った中村敬斗。負傷で招集外が続く三笘薫との左サイド定位置争いも熱くなりそうだ
「交代出場した3人で、この2点を取った。やっと目を覚ました、という感じだった」
――10月と11月に、日本が南米勢と3試合、アフリカ勢と1試合を行なった意義は?
「これまで南米のチームを苦手としていたから、続けざまに試合ができたのはとても良かった。アフリカの代表と対戦できたのも意味があった」
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――この2試合、選手の出来について振り返っていきましょう。まずボリビア戦で最も出来が良かったのは?
「マン・オブ・ザ・マッチは、1得点1アシストの中村。一時の低迷から抜け出した。10月のパラグアイ戦で惨憺たる出来だった瀬古も、守備で健闘し、3点目の起点ともなった。これがW杯代表メンバー入りを懸けた最後のチャンス、という危機感があったのかな。上田、町野も良かった」
ハヤカワは第3GKの座が大きく近づいた
――GKとして2試合に先発した早川はどうでしょうか。森保監督はボリビア戦後の会見で「無失点という結果を掴み取ってくれて、キーパーとして高いレベルを見せてくれたなと思います」と語っていたそうです。
「難しいセーブを強いられた場面はなかったが、ガーナ戦に続いて、落ち着いてプレーしていた。この2試合の出来で、彼は鈴木彩艶、大迫敬介に続く第3GKの座に大きく近付いたと思う」
――そのほかの選手については?
「南野は、ボリビア戦の前半は良かったが、後半は存在感が薄かった。藤田譲瑠チマは出場時間が少なかったとはいえ、アピールできなかった。前田大然は、持ち前のスピードで相手GK、CBさらには逆サイドまでチェイスする姿勢を見せて、一時の低迷から脱したね。守備では持ち味を出した。ただ、アタッカーなのだから、攻撃面でもっとチームに貢献してもらいたかった。ガーナ戦とボリビア戦通じてのMVPは堂安、続いて久保だと思う。守備陣では、CB谷口彰悟が安定していた」
エンドウとサノ、プレー面だけを比べたら…
――ボリビア戦、キャプテンとしてフル出場した遠藤については?
「堅実な守備はいつも通りで、攻撃の起点ともなった。彼はチームリーダーだけど、リバプールで出場機会が少ない。ガーナ戦の佐野のプレーを見て、刺激を受けたんじゃないかな」
――ガーナ戦の佐野とボリビア戦の遠藤の出来を比較すると、いかがでしょうか。

