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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「9月から、出場すればチーム不敗」気づけば代表常連…DF渡辺剛28歳が実は凄い!「ガーナ戦は狙い通り追い込めた」「代表にはもっと競争が必要」
posted2025/11/23 11:40
負傷者が続出した日本代表の守備陣のなかで、9月から出場試合で負けなしが続く渡辺剛。11月シリーズでも見せたその強みとは?
text by

佐藤景Kei Sato
photograph by
Kiichi Matsumoto
今年6月、渡辺剛は北中米ワールドカップ・アジア最終予選のラスト2試合に臨む日本代表に、約1年3カ月ぶりに復帰した。
「やっぱり頼られなかったというのは自分の中でも悔しいし、何もできなかったアジアカップ(・カタール大会)だった。もっと何かできたんじゃないかという悔いがある。自分も、もっと良いパフォーマンスをしていたらチャンスがあったのかなと。
でもその経験がいまに繋がっているのも間違いなくあって、それを踏まえて今回、自分が使われるのか、頼ってもらえるのか。今までの自分のプレーもそうだし、姿勢もかかってくると思うから、その意味ですごく楽しみ。どこまで自分が成長したのか」
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2024年2月のアジアカップの準々決勝。ロングボールを放り込むイランに対して日本は劣勢を強いられた。空中戦に自信を持つ渡辺はベンチに座りながら出番を待ったが、最後まで出場機会は訪れず。結局チームは1−2で敗れ、優勝候補と目されながら敗退した。
アジアカップを境に代表から遠ざかっていた
この試合のひと月後の北朝鮮戦に招集されたのを最後に、渡辺は代表から遠ざかる。一方で、日本は復調を遂げ、快進撃を見せた。北中米ワールドカップ・アジア2次予選を全勝で突破。続く最終予選も負けなしで首位を走ると、今年3月のバーレーン戦で3試合を残し、史上最速で本大会行きを決めている。
渡辺が代表に復帰したのは、言わば最終予選の消化試合のタイミングだった。前述のコメントは、ようやく巡ってきたチャンスを絶対にものにするという決意表明。もちろんそこには、代表から離れている期間に積み上げてきた自信があった。
2022年1月にFC東京からベルギー1部のコルトレイクに移籍すると、渡辺は着実に階段をのぼり、翌2022−23シーズンはリーグのフィールドプレーヤーで唯一、全試合にフル出場。DFとして圧倒的な存在感を示し、2023年6月には名門KAAヘントに移籍を果たした。

