- #1
- #2
熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「ケイトとダイゼンは低迷を脱した」日本代表序列争いをブラジル人記者が斬る…ボランチは遠藤航か佐野海舟か問題も言及「純粋なプレーでは」
posted2025/11/21 17:26
ボリビア戦で技巧的なゴールを奪った中村敬斗。負傷で招集外が続く三笘薫との左サイド定位置争いも熱くなりそうだ
text by

沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
Kiichi Matsumoto
ボリビアは“平地では南米最弱”なのに
――ボリビアは2026年W杯南米予選で参加10カ国中7位で、来年3月に行なわれる大陸間プレーオフに出場する。日本の先発メンバーは予想通りでしたか?
「ガーナ戦を休んだ遠藤、鎌田、板倉の先発出場は予想通り。意外だったのは、3試合ぶりに左CBとして瀬古歩夢が先発したこと」
――前半4分、中盤でのボール奪取から展開を受けた久保が、右サイドをえぐって右足でクロス。ファーサイドにいた鎌田が胸でトラップすると、左足でファーサイドへ蹴り込んだ。
ADVERTISEMENT
「ボリビア守備陣のマークが緩かったとはいえ、見事な得点だった。しかし、その後はボリビアに中盤を支配され、押され気味になった。これはいただけなかった。相手の実力があまり高くないのがわかって、安心してしまったという印象を受けた」
――試合前、日本のメディアはボリビアが南米予選最終戦でブラジルを倒したことを強調していた。しかし、これは標高4150mという異常な高地での試合で、しかもブラジルは南米予選を決めた直後で若手中心のメンバーでした。ボリビアは予選全体を通じても高地でのホームゲームは5勝2分2敗だったが、アウェーでは最下位チリに勝っただけの1勝8敗。しかも、アルゼンチンに0-6、ブラジルには1-5と大敗した。
「日本のメディアは、こういう事情を無視することが多いようだね。サムライブルーを批判する代わりなのか、日本のテレビの解説者はボリビアのボール回しを褒めていた。彼らは平地では南米最弱なんだけど、ガーナ戦と同様、日本は相手のレベルに合わせてしまった」
低迷から抜け出したケイト…セコ、マチノも良かった
――後半21分、森保一監督は上田綺世、中村敬斗、町野修斗を投入。これで流れが変わり、27分、中村の右からのクロスを町野が蹴り込んだ。さらに、33分には上田の左からのパスを受けた中村が決めて突き放した。

