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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「昨年1秒差落選で涙のあの大学」「生まれ変わったあの伝統校」は? 箱根駅伝予選会の有力校を大予想! 結果を左右する“不確定要素”とは?
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph byYuki Suenaga
posted2025/10/17 11:16
昨年の予選会、わずか1秒差で出場を逃した東農大の栗本航希(166番)は涙を流した。今季はどんなドラマが待っているのか
持ちタイムからはある程度、予選突破するだろうと思われるチームの見当がつくが、それはあくまでも机上の計算であって、現実には不確定要素によって予想が大きく覆ることがある。
気象条件がどう影響してくるか?
一番結果を左右しそうなのが、当日の気象状況だ。
湿度と温度が高いと、昨年の予選会のようにレースが消耗戦となり、持ちタイムがほとんど意味をなさなくなってしまう。暑さの影響でスローペースになった場合、タイムがないチームが集団走で粘って、番狂わせを起こす可能性がゼロではない。一方、気温が下がり、レース展開がハイペースになった場合、好タイムを持つチームが有利になってくる。
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また、コンディションが整わず、計算していた選手がブレーキしてしまったり、想定外のアクシデントが起こって深刻な結果に陥ることもある。前回の予選会では東海大のロホマンがゴール前で熱中症で倒れて棄権し、14位で予選落ちした。前々回では東京国際大のリチャード・エティーリが8.4キロで後続の選手と足が絡まり、転倒して失速。チームは、3秒差で7年連続での出場を逃している。
例年、残り5キロが勝負になるが、ふるい落としにかけられた時、選手たちがどれだけ粘れるか。そこで自分とチームの箱根への思いの強さが試されることになる。
〈全2回の2回目/はじめから読む〉

