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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「昨年1秒差落選で涙のあの大学」「生まれ変わったあの伝統校」は? 箱根駅伝予選会の有力校を大予想! 結果を左右する“不確定要素”とは?
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph byYuki Suenaga
posted2025/10/17 11:16
昨年の予選会、わずか1秒差で出場を逃した東農大の栗本航希(166番)は涙を流した。今季はどんなドラマが待っているのか
新監督が率いる明治大と駿河台大の現状は?
面白いのが明治大だ。前回の箱根予選会は12位で本戦出場できず。今シーズンから大志田秀次監督が指揮し、全日本地区選考会は10位。上位10名の10000mの平均タイムは、29分05秒21で9位。トラックシーズンでは大志田監督と選手間の意思疎通ですれ違い、夏合宿も距離中心で練習の消化率が落ちたこともあった。それでも予選会に向けて状態が上向きになり、チームはまとまりつつある。主力の綾一輝(3年)、成合洸琉(2年)がエントリーから外れたが、前々回の予選会での2位通過の経験者である森下翔太、吉川響、堀颯介ら4年生が軸になり、新生・明治をアピールできるだろうか。
駿河台大は、前回の箱根予選会16位、全日本地区選考会12位と駅伝の表舞台に返り咲くことができていない。ただ、上位10名の10000mの平均が29分01秒23で6位と、タイムを持っている。そのままの力を予選会で発揮できるかどうか。今季からチームを指導する後藤宣広監督の手腕が試されることになる。
昨年予選会2位の主力が健在の専修大、試練の国士舘大
専修大は、前回の箱根予選会2位、本戦は17位、全日本地区選考会は16位だった。上位10名の10000mの平均タイムは、29分11秒91で13位。前回の予選会から7名が今回も出走予定で、ダンカン・マイナ(2年)を軸に藁科健斗(4年)、新井友裕(4年)、上山詩樹(3年)ら主力が健在。10000m29分台の選手が集団で押していけば、本戦が見えてくるだろう。
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国士舘大は、前回の箱根予選会は13位で本戦出場を逃した。全日本地区選考会も17位と振るわず、上位10名の10000mの平均タイムは29分33秒90で16位だ。前回箱根予選会で好走したピーター・カマウが卒業し、突出した選手はいないが、集団走でどこまで上位に食い込んでいけるか。国士舘大の今後を占う意味でも重要な予選会になる。


