「昨年1秒差落選で涙のあの大学」「生まれ変わったあの伝統校」は？ 箱根駅伝予選会の有力校を大予想！ 結果を左右する“不確定要素”とは？

　大東文化大、順天堂大、日本大、立大、日体大、東海大の6チームにつづき、虎視眈々と10位以内を狙っているのが、中央学院大、神奈川大、法政大、明治大、駿河台大、専修大、東京農大、山梨学院大、国士舘大だろう。　

予選突破が現実味ある中央学院大・神奈川大

前回の箱根では10区でゴールテープを切った中央学院大主将の近田陽路　©Yuki Suenaga

　中央学院大は、前回の箱根予選会5位、箱根本戦は14位、今季の全日本地区選考会は6位、上位10名の10000mの平均タイムが29分01秒47で7位。学生ハーフを制した主将の近田(こんだ)陽路(ひろ)（4年）を軸に、士別ハーフ4位の市川大世(たいせい)（3年）、次世代のエース候補の長部(おさべ)虎太郎（2年）が脇を固める。川崎勇二監督は、1985年からチームを指導し、予選会突破のノウハウを知る智将。持ちタイムでも有利で、トラブルがなければ予選突破は現実的だ。

　神奈川大は、前回の箱根予選会9位、箱根本戦は16位、全日本地区選考会は9位で出場が叶わなかった。上位10名の10000mの平均タイムは29分07秒31で10位。強味は、前回の箱根予選会に出場した選手7名、箱根本戦に出走した8名が今回の予選会に登録されていることだろう。経験者が多く、集団走で戦う戦略も浸透している。「エース力」がもうひとつだが、こぼれる選手がいなければ今回も予選突破が見えてくるだろう。

苦しい展開だが伝統の力を見せたい法政大

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　法政大は、前回の箱根駅伝が15位、今季の全日本地区選考会は11位、上位10名の10000mの平均タイムが29分07秒82で11位だ。例年トラックのタイムが上がらないが、それでも100回大会まで3年連続でシードを獲得してきた。全日本地区選考会で落選するなど苦しい展開がつづき、今回も清水郁杜(いくと)（4年）の不在は痛いが、エースの大島史也（4年）、主力の野田晶斗(あきと)（3年）が引っ張り、2、3年生がどこまで上位に食い込めるか。

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