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石川佳純の「あなたに会いたい」ゲストはフィギュアスケートの坂本花織「演技中に振付を忘れてしまったことはありますか?」石川の仰天質問に坂本は…
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石井宏美Hiromi Ishii
photograph byAsami Enomoto / Wataru Sato
posted2025/10/07 17:00
Numberの好評対談連載「石川佳純のあなたに会いたい」第7回のゲストはフィギュアスケートの坂本花織
石川「ジャンプは幼い頃から得意でしたか?」
石川 ジュニア時代から大きなジャンプを強みとするダイナミックさが持ち味ですよね。ジャンプは幼い頃から得意でしたか?
坂本 ジャンプしか練習してこなかったといっても大げさじゃないくらい、昔から大好きです。でもすごく不器用だったので、最初の頃は新しいジャンプを習得するのに苦労しました。シングルジャンプは割とすぐに跳べたんですが、ダブルやトリプルはかなり手こずりました。ただ、転倒しても「次こうしたら成功するかな」と前向きで可能性がある失敗ばかりだったので、ジャンプへの苦手意識を持たずに済みました。そこで中野(園子)先生にアドバイスを仰ぎながらいろいろ試しているうちに、すごくジャンプが好きになっていきました。
石川 小さい頃から何千回、何万回と練習をこなしてきて、もはやジャンプの瞬間は体が勝手に動く感じですか。
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坂本 跳んだ瞬間に成功するかどうか分かりますし、逆に、跳ぶ前に「アカン、アカン!」と思うこともあります。
石川 そういうときはどうやってリカバーするんですか?
坂本 できる限りミスは最小限にしたいので、跳んだ後に空中で軸をグッと修正して転倒を回避します。コンビネーションジャンプの1本目でそうなったときは、体力の消耗を抑えて次でリカバーできるようにとか……瞬時にいろいろ考えながら跳んでいます。
石川 なるほど。私はオリンピックの舞台で緊張しすぎて、フォアハンドの打ち方を忘れてしまったこともあります(笑)。卓球の場合は相手がいるので、試合の流れの中で修正していくこともありますけど、フィギュアスケートはすべて自己完結する競技なだけに難しいのかなと。演技中に振付を忘れてしまったことはありますか?
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