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りくりゅうに戻った笑顔「完成度が高い…」「自分で言うか(笑)」フランス杯で優勝した三浦・木原の表情が変わった理由「昨年は追い込みすぎた」
posted2025/10/24 17:06
GP初戦のフランス杯で優勝を果たした三浦璃来と木原龍一
text by

田村明子Akiko Tamura
photograph by
AFLO
今季のGPシリーズ初戦、フランスのアンジェで開催されたGPフランス大会で三浦璃来&木原龍一ペアが優勝した。これまでアメリカ、カナダ、NHK杯に出場してタイトルを手にしているが、フランスは初挑戦にして4つ目のGPタイトルである。
優勝会見で、この大会で得られた満足度について聞くと、木原がこう答えた。
「今日は怪我しなかったので、120点かなって思います。常に滑る前に僕が思ってることは、もちろんベストを尽くしたいという思いもあるんですけど、璃来ちゃんを絶対怪我をさせない、自分も怪我をしないということを祈りながら滑っているので、今日それをまた達成させることができたので良かったと思います」
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過去3シーズン大きな怪我に苦しみながら闘ってきた二人だからこそ、素直に出てきた言葉に違いなかった。
「すごく完成度が高い…」「自分で言うか(笑)」
SPは昨年から継続したシェイリーン・ボーン振付の「黒く塗れ」。だが細部がポリッシュアップされ、振付の内容の難易度も上がっている。
その感想を聞くと、三浦が「そうですね、去年も去年ですごく完成度が高いプログラムだなって思ったんですけど……」と語り始めると、木原が「自分で言うか(笑)」と横からつっこんだ。三浦は「違う」と苦笑いして、こう続けた。「シェイリーン先生に作っていただいて、こんなに最初から最後まで詰まったプログラムが本当に最初は大変だったんですけど、去年がそれでもう最高の形だと思っていた。でも今年合宿させていただいて、さらに良いもの、さらにこう詰め詰めでいいものが本当にできたので、今シーズンを通してもっと良くなるかなと思っています」と続けた。

