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フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
「リュウイチはリクを落とさなかった」木原龍一が“リフトの失敗”で苦しんだ本当の理由…コーチがついに明かす大復活ウラ側「リクに感銘を受けた」《五輪後初の単独インタビュー》
posted2026/02/28 11:03
ミラノ五輪フリーで会心の演技を見せた三浦璃来と木原龍一
text by

田村明子Akiko Tamura
photograph by
Sunao Noto/JMPA
◆◆◆
「良い演技ができると確信をもっていた」
向かい合って座ったマルコットコーチに改めて金メダルのお祝いの言葉を述べ、りくりゅうがミラノに向かった時の状況から、語ってもらった。
「全日本選手権ではご存じのように(三浦の)肩の(脱臼の)問題がありましたが、カナダに戻ってきてからは比較的早く回復しました。ここでのトレーニングは順調で、ミラノに行く直前には、4年前に北京に赴いた時と同じように、とても安定した演技ができていました。だから良い演技ができるだろうという確信をもっていました」
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彼の予想通り、りくりゅうは団体戦でSP、フリーとも素晴らしい演技を見せてチームジャパンの銀メダルに大きな貢献をした。
「そもそも彼らが団体戦でSPもフリーもやると決めたのは、日本チームのメダルのためにできる限りのことをしよう、と思ったからでした。同時に戦略として、試合の会場で演技をする機会を自分たちのアドバンテージとして利用しようとも思ったのです。演技の回数が多すぎるのではと懸念した人もいたかもしれないけれど、我々は会場に慣れることは個人戦に向けてのアドバンテージになる、と考えていたんです」
団体銀→個人戦までの舞台裏
そこから個人戦まで、どのように調整していったのだろうか。団体戦後に疲れなどは見えなかったのか。
「身体的、精神的にも良い状態でしたし、いったん(日本チームが合宿場にしていた)ヴァレーゼに数日戻って体を休ませたんです。身体的、精神的にリセットすることは重要だと思ったので。ミラノに戻ってきた時は、一つの大会を終えていったん家に帰り、普通に次の大会に向かう、というような気持ちでした。個人戦に向けてのそういう戦略は良かったと思います」

