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「もうどうでもいいです、そんなことは…」ブライトン三笘薫が小さな声でポツリ…今季初ゴールも、元気がない表情「(日本代表でも)自分は物足りない」 

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田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

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posted2025/09/19 18:30

「もうどうでもいいです、そんなことは…」ブライトン三笘薫が小さな声でポツリ…今季初ゴールも、元気がない表情「(日本代表でも)自分は物足りない」<Number Web> photograph by Getty Images

9月13日、アウェイでのボーンマス戦。三笘薫(28歳)は今季初ゴールを決めたが…

「評価に値するプレーではなかった。自分のパフォーマンスとしても、チームにプラスになるプレーをどれだけ出せたかというところでは物足りないと思います」

“ミトマ対策”というハードル

 ブライトンと日本代表。もちろんクラブと代表では、状況もプレースタイルもまったく異なる。

 代表戦で不発に終わった後、ブライトンでゴールの結果をきちんと残したことについて聞かれても、三笘は「そこは関係ない。日本代表のプレーと、ブライトンは全く関係ないです。自分でどれだけ打開できるかが大事。そういう面でまだまだ足りない」と話した。

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 顔ぶれが大きく変わったブライトンは昨シーズンに比べるとパワーダウンが否めない。一方で、WBを務める日本代表では守備の負担が増える。状況が違うだけに、安易に比較するのは適切ではないだろう。ただ朧気ながら、「個の力の出し方、活かし方」において、共通の課題が見えている気がする。

 プレミアリーグでは、相手クラブの”三笘対策”が徹底されている。今回のボーンマス戦でも、右SBのヒルに加えてボランチやCBが周囲を囲み、三笘の突破に備えてダブルマークを敷いた。三笘は事前に察知したのか、無理な突破を控えた。

 振り返るとイタリア人のロベルト・デゼルビ前体制は、チームとして三笘を活かす方法を徹底していた。戦術の狙いは、ゴール前で日本代表に決定的な仕事をさせること。まず相手を前方に釣り出し、三笘が相手SBと「1対1」になる状況を意図的に作り出していた。

 だがファビアン・ヒュルツェラー体制では、こうした個の力の活かし方が見えてこない。そもそもチームがうまく機能しておらず、三笘自身も決定機を作り出すのに苦戦しているように見える。もちろん日本代表でも、プレミアと同じように相手チームの三笘への警戒はさらに強まるはず。W杯の大舞台なら、なおさらだ。その中で状況をどう打開するか。三笘としても、この点は大きなハードルになるだろう。

「(高井は)センスがある」

 さて、ブライトンの次節はトッテナム戦である。北ロンドンに本拠地を置くトッテナムに、日本代表DFの高井幸大が加入した。7月中旬に足底腱膜を痛めた影響で、公式戦にはまだ出場していないが、今後の活躍に期待が集まる。三笘も、そんな21歳のサムライ戦士に注目する一人だ。日本代表の仲間で、川崎フロンターレの後輩でもある高井の長所について次のように語った。

「攻撃的なパスの上手さや、対人の強さがあり、スピードもあります。192センチの体格ではなかなかないセンスも持っている。そういうところが素晴らしいと思います」

 こちらから「彼のような将来性のある若手が、プレミアに挑戦するのは三笘選手としても、代表としても嬉しいニュースでは」と聞いてみると、三笘は「もちろんそうです」と返答。高井にエールを送った。

「高いレベルでプレーすることが大事。それを代表に還元してくれるはずです。チーム内の競争は激しいと思いますけど、頑張ってほしいですね」

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