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「もうどうでもいいです、そんなことは…」ブライトン三笘薫が小さな声でポツリ…今季初ゴールも、元気がない表情「(日本代表でも)自分は物足りない」
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田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byGetty Images
posted2025/09/19 18:30
9月13日、アウェイでのボーンマス戦。三笘薫(28歳)は今季初ゴールを決めたが…
3~4選手以上が絡む組織的なパス回しはほとんどなく、DFルイス・ダンクのパスミスを奪われPKを献上──。これが相手の決勝点となった。試合後の三笘に笑顔はなく、厳しい表情で反省の言葉を繰り返した。
「なかなかボールに絡めず、90分、何をしていたかよくわからない出来でした。チームも個人もまったくまだまだ(良くない)。パフォーマンスは全然十分ではない」
今季初ゴールの感想を聞かれても、「もうどうでもいいです、そんなことは」とぶっきらぼうに答えた。「チームの勝利に貢献しないゴールはよくない」と、自戒を込めて厳しい言葉が続いた。
「自分のパフォーマンスも“物足りない”」
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今回の試合前、三笘は米国に飛んで日本代表の9月シリーズに参加した。結果はメキシコ戦が0−0の引き分けで、米国戦が0−2の完敗。三笘はメキシコ戦で先発し、控え組が先発した米国戦では後半17分から途中交代で出場した。
この2試合で無得点に終わったことで、日本のサッカーファンから「物足りない」との声が上がり、一部メディアからは厳しい意見も出た。三笘が先発したメキシコ戦については押し込みながらも無得点に終わり、「勝つべき試合だった」との意見は少なくない。
そこで三笘に聞いてみた。「9月シリーズは1分1敗で終わり、攻撃面では無得点でした。日本のサポーターからは『物足りない』という声もあるようです。サッカーはチームスポーツですが、今の日本代表で三笘選手はエースでもあります。こうした意見に、何か思うところはありますか」と。三笘は静かに答えた。
「その評価の通りだと思います。自分たちもW杯で優勝を目指している中であの結果だった。試合内容は、まったく評価できないと思う。仕方がないことだと思いますけど、そうした声を受け止めて、またやるしかない」
もう少し聞いた。「9月シリーズにおける三笘選手の個人の出来についてはどのように感じてますか」と。三笘は真摯に答えた。

